TMS治療について
今回は、私が新しくチャレンジしようとしているrTMS療法について、紹介しようと思います。
TMSとは
反復経頭蓋磁気刺激。
Transcranial Magnetic Stimulationの略。
磁気エネルギーを使って脳内の神経細胞を人工的に働かせる治療法のことです。
頭にコイルで磁気を当て、脳内の電気信号を誘発し、特定の神経細胞群を電気的に刺激します。
私が受けようと思っているのはrTMSで、repetitive=反復的に行うことからこのような名前になっています。
TMSでの治療法
鬱病のTMSでは、磁気を3,000回当てることになります。それには40分程度かかります。
また、これを週5回、4〜6週間程度続けるそうです。
そのため、ほぼ毎日の通院、もしくは入院の必要があります。
TMSの効果と安全性
抗うつ効果は薬と同程度とされています。
薬で治る人が全体の70%、残りの30%の中でTMSで治る人が30〜40%くらいだそうです。
つまり、薬で治らない人の中で30〜40%に効果があるので、0.3×0.3=0.09もしくは0.3×0.4=0.12、なので薬とTMS併用で治る人の割合は概算で79〜82%程度だと考えられます。
なので、TMSによって寛解の割合は上がりますが、完全に治るという保証はありません。
また、一時的な副作用として頭痛や不快感が残ることが多いそうです。でも、外部から体内を無理やり動かしているのですから、当然と言えば当然ですよね。
また、ごく稀に痙攣発作や失神もあるようですが、抗うつ剤の利用による発症割合と比較してもリスクが高いわけではないそうです。
TMSの治療の対象となる人
・18歳以上であること
・鬱病の診断を受けていること(双極性障害は対象外)
・抗うつ剤の適切投与で十分な改善が見られない場合
・中等度以上のうつ病を発症している場合
これらを精神科専門医が当該していると判断した場合に対象となります。
参考:神奈川県立精神医療センターHP
以上が私が調べた範囲です。
あくまでも素人による情報収集なので、詳しいことは精神科の医師にお聞きください。
私の場合、病院に掛かってから5年程経過し、未だに自分に合う薬をなかなか見つけられず、コロコロと薬を変えている状態です。
また、副作用も出やすいので、一時期は投薬の拒否を示す程でした。
TMSが保険適用になったのは、本当につい最近です。
なので、自分で治療に関する情報を集めないと、この治療法に辿り着きませんでした。
私の事例では、かかりつけの医師にTMSの相談をした時は、快く紹介状を書いてくれました。
しかも、せっかく入院するのだからと、TMS以外にも行動認知療法など、様々な治療法を駆使して寛解を目指すようにお願いして書いてくれました。
私の子供も幼稚園に通うくらいの年齢になってきているので、一刻も早く寛解に近づきたいと思っていたので、大変ありがたかったです。
長い間鬱病で苦しんでいる方が、この記事を読んでTMSの存在を知り、少しでも寛解に向かうことができたら幸いです。
共に闘っていきましょう。