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大変遅まきながら(種だけに)、栽培計画を考えています。

今年はプレ営農の1年(22年度営農予定)なので、色々作ってみて、栽培方法の検討や、販売方法の検討、消費者の反応を見てみようと考えています。

21年度選んだ新品種はこちら10種類

ヨシダ家はメインがレタスとアスパラの農家になるので、まずはレタスの作型に似たものをいくつか育ててみるのはどうかと考えました。

いつものサラダに彩りを加えたり、別の食べ方ができるものがいいなあと思い、料理人の姉にも聞いたり、過去撮りためた青森の産直の記録を元に調べました。

▶こういう感じのミックスで売りたいんだよね〜、手間かかるかな〜

<検討作物>

1、チャオレタス 私が大好きなナント種苗さんの種子です(小林製薬のような独特のネーミング、そして攻めに攻めたPR、見ているだけで楽しいです)。炒めて食べるタイプのレタス。お料理の幅が広がります。これはぜひ作りたいなぁ。でもロメインレタスと用途がかぶるか?

2、トレビス 赤キャベツに似ていますが、別物で柔らかくてちょっと苦い、サラダに入っているあいつです。

3、ロメインレタス シーザーサラダって本当はロメインレタスで作るんです。サラダはもちろん焼いたり炒めたりしても美味しいレタスです。

ここからちょっと作るのが大変。大きくなったら遮光をして軟白処理をする必要があります。

4、エンダイブ チリチリのレタスっぽい見た目をしていますが、少し苦味があります(緑が濃いほど苦い)。サラダに入っていると美味しいです。

5、カステルフランコ オットおすすめ 白いレタスに赤い斑点が入っています。ローストビーフの下にいる。あいつです。オットのおすすめ理由は「作るの大変だけど高く売れるらしいよ!」

ここから、レタス系以外です。レタスと一緒にサラダに入れて食卓に彩りを与えるシリーズで検討しました。

6、カラーニンジン 紫や黄色、いろんなニンジンがあります。パプリカの代わりに料理に彩りを加えたり、グリルやラペにしても美味しい。美幌町は通常のニンジンの生産量が全国2位くらいあるのですが、変わり種ニンジンを売っているのはほとんど見たことありません。

ちなみに、シロニンジン(パースニップ)は青森で見かけました。

▼左のものです

甘みが強いそうです。面白いのは、機能性です。アメリカのデザイナーフーズ(これ食べてればがんになりにくいよ)プロジェクトでもピラミッドの頂点のグループにパースニップは分類されています。


7、紅芯大根 皮が緑ですが、中は赤いダイコンです。辛味はさほどなく、甘みが強いのが特徴。サラダに入っているといいアクセントになります。

8、サラダカブ(もものすけ) またまたナント種苗さん。手で皮が向けて生で食べても甘みをしっかり感じるサラダカブです。ピンクが眩しい!

9、ポップコーン用とうもろこし 調べてみると、まるポップというまんまるく爆ぜるコーンと、普通のコーンがある模様。将来的に通販を始めた時に、1本おまけでこれ入ってたら嬉しいかな〜と考えました。

10、藍&綿 オホーツクに移住して、空の青、海の青が素敵だなぁと思ったので、藍も育てて冬暇なので、藍染もしてみようかと考えています。

漁師がニットの文化を育てたように、東北の農民が刺し子の文化を育てたように、なにかかしらが生まれないかな〜と考えています。

というか調べてみると、北海道と藍の関係はめっちゃ面白くて、札幌にあるあいの里も、まさに藍を作っている里だったんです。

というか、北海道が藍の生産量2位で、それを伊達市の篠原家だけで作ってるって凄い!

さらにアイヌの衣服も藍染じゃんいいじゃんと思って調べてみた所、色々出てきたんですが、結局は、アイヌには藍染の文化や技術がなかったようです。本州との物流の中で藍染の衣服を手に入れ、加工して着用していた説が現在は濃厚そうです。

上記が今年新しく挑戦してみようかな〜と考えている(はよ種注文せいっ)野菜です。


去年のリベンジ種10種類

ここからは去年も一度育てたものです。植えたはいいものの、時期が遅かったためか、雑草の草勢に負けたり(暴れる息子を背負って草取りはできませんでした)、追肥のタイミングを失たりして、気がついたら低農薬、ほぼ自然栽培。結果的に「自然派こだわり野菜」になってしまった事を反省し、今年は育苗からきちんとやっています。

11、スイスチャード 茎がカラフルなほうれん草!外葉からかきとっていけばずっと収穫できるので「不断草」ともいわれています。若い葉っぱならサラダに。大きくなったらアクが出てくるので、熱を通して食べます。カラフルチャプチェを作ったら美味しかったです。

12、バジル なぜか去年1つも芽が出ず。あれ、植えたっけ?自分を信じられなくなったのですが、どうやら初期の水不足が原因の模様です。ガパオライスやマルゲリータ、ジェノベーゼに無くてはなりませんね。

13、コリアンダー パクチー先輩です。去年は放っておいても大繁茂してくれたので期待大です。アジアン料理に大活躍ですね。アジアン料理の中のパクチーは好きですが、パクチーサラダは苦手です!

14、ルッコラ ほのかな辛味とごまの風味。サラダには君がいないといけないんだ選手権4位のおなじみルッコラです。去年はその香りに誘われ虫に食べつくされました。結構美味しかったです。

15、ビーツ 去年ボコボコと出来ててちょっとびっくりしました。寒くなって糖度が上がったら食べよ〜とおいておいたら、寒波で霜がおり、土に還っていきました。大変申し訳ございませんでした。サラダはもちろんボルシチに無くてはなりませんね!

16、つるむらさき 青森では、よく見かけたぬめっとした葉っぱです。さっと茹でておひたしにすると夏場は最強です。あまり北海道では見かけないなあ。去年は種を買ったけど、蒔くのを忘れていました(おいっ)

17、オカヒジキ 去年作って一番良かったのが、こちらかもしれません。シャキシャキ感が最高で、冷しゃぶのお供にすると秒でなくなります(私が食べます)。栽培も簡単です。

18、エンツァイ 空芯菜です。にんにくと鷹の爪とごま油と塩で、幸せな気持ちになります。私と空芯菜との出会いは大学一年生の頃のバイト先だった焼肉屋さんなのですが、その話はまた今度にします。去年は雑草に混ざってわからなくなりました。

19、さつまいも 奥さん、実は北海道でもさつまいも作れるんです。そして、本州のものよりねっとり甘くなるんです。という誘い文句にうっかり乗ってしまい、ベニハルカ、クイックスイート、シルクスイートの栽培を検討しています。去年自分で苗作りして植えてみたら簡単に出来たのです(植えた時期がおそすぎたので、収穫は全然なかったです)。べにはるかはしっとり食感、シルクスイートはなめらか食感。どちらも甘さは最高クラスです。

クイックスイートは面白い品種です。電子レンジでも甘いさつまいもを作れるように開発した品種だそうです。

↑によると、

左が160度オーブンで1時間以上焼いたもの。右が600Wの電子レンジで6分加熱したものです。食べ比べると一目瞭然で、オーブンで焼いた方はしっとりとしていて甘味が強く感じられました。電子レンジを使った方は、一般的なサツマイモを電子レンジで加熱したものと比べると甘く感じますが、ほんのり甘いという感じした。

「結局オーブンのほうがうまいやんけ!」と思わず関西弁で突っ込みたくなりますが、面白そうなので、栽培してみたい品種です。

冬はやきいも屋さんやろうかな〜、つぼ焼きやさん〜

20、じゃがいも オホーツクで暮らしているとじゃがいもは買うものではなく貰うものだという事がわかります。そんな中、今年は種芋までたくさんもらってしまいました。来年以降はインカのひとみ インカの目覚め など栽培予定なので、今年は練習がてら作ってみようと思います。


以上です。

その他も育てるで

ナスとかトマトとかほうれん草とかズッキーニとかキャベツとか、そういうのは育てないかというと自家用には育てる予定です。

私達は生産した野菜を市場ではなく、スーパー等の産直に出す予定です。スーパーに棚をもっている「合同会社香土鮮緑」のメンバーに入れてもらえたためです。そのグループの先輩方がすでに上記のような野菜を販売しているため、できるだけ食い合わない野菜を検討しています。

新規就農者は多品種栽培憧れがちで、失敗しがちな事は重々承知していますが、何もわからないに等しいので、勇気をもって挑戦してみたいと思います。失敗して経験積まないとわからないのです。

あと、畑のpHが低すぎたので、一部は土壌改良をせず、ブルーベリー等の栽培を行う予定です。

栽培かはわかりませんが、個人的にはくるみにも興味があります。東北はくるみ文化だけど、北海道ってあまりくるみ食べないんだよね〜。健康にいいんだけどね。

とても長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございます。その他、こんなのいいんじゃない!?食べたい!育ててみてほしい!という方はぜひ教えてください!

連絡先
HP
https://bihoro-takumi.jimdofree.com/
メール
domekiyukie@gmail.com




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