喫茶去と尾崎豊
禅の言葉に「喫茶去/きっさこ」と云う言葉がある。
「去る」が付いているので、元々は「お茶を終わらせて去りなさい」という意味だったが、現代では、「とりあえず、お茶でも飲みなさい」という意味でも使われるそう。
これについては、色々な方が色々な解釈をしているので、
文字通り、「お茶をしてないで修行に励め」と捉えている人もいるようだ。
真意はわからないが、ここでは、「とりあえず、難しい話はおいといて、お茶でも飲みなさい(飲みましょう)」という意味で話を進めていく。
詳しい話を知りたい方は、下記のサイトを読んでいただくのが良いかと。
ところで、この「とりあえず、お茶でも飲みましょう。」
という平成版喫茶去とでも言える曲があることはご存じだろうか。
ずばり、尾崎豊の「cookie」である。
尾崎豊が解釈する喫茶去。と私は捉えている。
サビ以外のA・Bメロ部分は
1番/生存苦の寂寞
2番/行き過ぎた資本主義への懐疑
3番/大人への猜疑心
などと受け取れるが、サビはこう歌われている。
この歌を聴くたびにこう思う。
大人になっても悩みは尽きないけど、君の焼いたクッキーは美味しいから
一緒に食べて幸せな気分になりたいな。色々考えるのはそのあとにしよう♪
ちなみに、私は新婚時代、キッチンで何かしながらこの歌を口ずさんでいたら、妻が合いの手を入れてきたことがあった。
「Hey おいらの愛しい人よ~ おいらのためにクッキーを焼いてくれ~」
「ヤダー」