🦥ナマケモノのすべて🦥
僕の好きな動物は?
と聞かれたら最近は
ナマケモノ
と答えている。必ず。
ナマケモノはその生態を知れば知るほど魅力に溢れていて僕は虜になってしまった。
是非ナマケモノの魅力に触れていただきたく書きました。
それではナマケモノの世界へようこそ!!
ナマケモノは南アメリカ、中央アメリカの熱帯林に生息しています。
写真を見た通り表情がおっとりしてるのは表情筋がないから。おっとりの正体は顔の肉が垂れ下がっているだけだった訳です。
生活のほとんどを木の上でしているナマケモノは木にしがみつく筋力もないので長い爪を引っ掛けて登ったり降りたりします。
こんなに筋肉がないのは出来るだけエネルギーを使わないようにと敢えてナマケモノが選んだ能力。
この能力のおかげもあってナウマンゾウやサーベルタイガーがいた500万年から800万年前の時代からナマケモノは生き残っているのです。
ただし戦闘能力はゼロに等しいです。
ナマケモノは天敵だらけで地上ではピューマやジャガーを始めとした哺乳類が歩き回り、上空からはオウギワシなどの肉食性の鳥類から狙われています。
この天敵達から逃げる能力(筋肉)がないのでもし見つかったら即ゲームオーバー。見つからないように擬態をしながら命がけのかくれんぼをしています。
映像はピューマに見つかってしまったナマケモノ。
何度も言いますが戦闘能力はゼロなんです…。
他の生き物なら鋭い牙を持つとか毒を持つとか集団で行動するなどの進化をしますが、ナマケモノはパラメーターをそこには振りません。
じゃあどうするのか?
もし捕まったら脱力する事で痛みを和らげ自らの運命を受け入れるのです。もはや悟りの境地。
しかしこの戦略でナマケモノは生き残ってきました。
まさに最弱にして最強!
そして週に一度だけ地上に降り命懸けの排泄をします。
なんで命懸けかと言うとナマケモノは1時間で16mくらいしか動けません。
どんなに頑張っても時速120m。そりゃ天敵から逃げようったって無理な話です。
しかも全速力で頑張り続けてしまうと体温が上昇し酸欠で死んでしまいます。
なんたるロースペック!
ナマケモノは出来るだけエネルギーを使わない方向に全てのパラメーターを振っている証でもあります。そのかわり少ない養分でずっと生きていけます。
ナマケモノは発見された当時、何も食べない仙人のような動物と勘違いされていました。
実際は木の実や葉っぱを1日に8g程度食べています。
そして食事以外は1日20時間くらい寝ていてる。(エネルギーを消費しないようにしている)
まさに生き物界ナンバーワンの省エネ力。
しかしナマケモノの悩みはつきません。
天敵は実は他にもいるのです。
しかもナマケモノ自身の中に。
ナマケモノの死因の1位2位を争うのが餓死です。
えっ?1日に8gしか食べないから?
違います。
ナマケモノは食べたものを体内(胃)の微生物に任せています。消化するのには約1ヶ月程度かかります。
これはできるだけエネルギーを使わないために発達した(退化した?)能力。
そしてナマケモノは哺乳類なのに珍しくヘビなど爬虫類と同じ変温動物です。
なので気温が低い日が続くと消化を委託している胃の中の微生物達の活動が鈍ってしまいます。そうすると食べたものの消化が間に合わなくなり、満腹状態にもかかわらず餓死してしまいます。
お腹いっぱいで栄養失調
なんと奇妙な現象なのでしょう!
こんな最弱と言っても過言ではないナマケモノは今もこうして生き残っているのです。
まさに最弱にして最強。
赤ちゃんもびっくりするくらい可愛い。
そんなナマケモノ🦥をいつかは飼ってみたい!
そんな訳で調べてみたら色々わかってきました。
まずナマケモノはペットにする事は可能でした。(しかしミユビナマケモノはワシントン条約に引っかかってしまうのでフタユビナマケモをチョイスします)
値段は100万前後とお高め。
体長は大人になっても最大70センチ程度。寿命は30年と割と長い。(野生は15年から20年程度)
餌やりは簡単で雑食なのでりんごでもきゅうりでも良いとある。しかも少量でいい。なんせ1日8グラムで生きていけるのだから!
用意するものは登れる木。
トイレトレーニングも必要なく木の下にトイレの砂を用意しておけば週に1度勝手にしてくれるお手軽さ。
ほとんど(1日20時間)は寝てるけど人懐っこいく、匂いもそんなにないらしい。きっとエネルギーを消費しないので汗もかかないんだと思う。そして鳴き声もうるさくないと来た。
これは飼いたい!
室内環境は気温30℃、湿度は70%でキープが必要だがそれ以外に手間はそんなにかからない。
是非飼いたい!!
芸能人では森泉や壇蜜が飼っているそうだ。
こうなりゃ漢字2文字の名前に変更してやろうかと思ってしまう勢いだ。
こんな魅力に溢れるナマケモノ
少しでも興味を持ってくれたら嬉しいです。
最後はナマケモノの移動速度を見てのお別れです。ではでは!!