めまいの鑑別と東洋医学からみためまいについて
暑くなったり、天候が不順な日が増えると、自律神経のケアが得意な当院にはめまいのお客さまが増えてきます。
とにかく忙しい方などが、日頃の疲労をため込みすぎてめまいになってしまっている例が多いです。
鍼灸で対応できるのか、お医者様へ行った方が良いのか、鑑別して対応することも鍼灸師の大切な仕事です。めまいについて少しまとめてみました。
めまいの鑑別が大事
めまいはさまざまな疾患や状態によって引き起こされることがあります。以下に、主な疾患とめまいの症状のいくつかを挙げますが、正確な診断と治療には医師の評価が必要です。
ベニングホープ症候群(良性発作性頭位めまい症):急性のめまい発作があり、頭の動きや位置変化によって引き起こされます。吐き気や嘔吐、平衡感覚の喪失といった症状も伴うことがあります。
内耳障害:内耳の構造や機能の問題によって引き起こされるめまいです。メニエール病や内耳炎などが代表的な疾患です。めまいのほかにも難聴や耳鳴りが見られることがあります。
低血圧または低血糖:血圧が急激に下がったり、血糖値が低下した場合にめまいが生じることがあります。他の症状としては、めまいに伴う立ちくらみ、発汗、動悸などが現れることがあります。
脳血管障害:脳の血管に問題が生じることによってめまいが引き起こされることがあります。脳梗塞や脳内出血などが原因となることがあります。めまいのほかに、頭痛、言語障害、片麻痺などの神経学的症状が現れることもあります。
心臓疾患:心臓の問題がめまいを引き起こすことがあります。不整脈や心筋梗塞などが関与する場合があります。めまいの他に、胸痛、息切れ、動悸が現れることもあります。
眼の問題:視力や眼球運動の問題によってめまいが生じることがあります。眼筋麻痺や網膜剥離などが原因となることがあります。
これらは一部の例であり、めまいの症状と疾患は多岐にわたります。めまいが継続する場合や他の症状が伴う場合は、医師の診察を受けることをおすすめします。医師は適切な検査を行い、正確な診断と適切な治療を提案することができます。
東洋医学からみためまい
東洋医学(伝統中国医学や伝統日本医学など)では、めまいは身体のエネルギーのバランスや循環の問題と関連付けられることがあります。以下に、東洋医学の視点からめまいに関する一般的な考え方をいくつか紹介しますが、個別の症状については専門家に相談することをお勧めします。
気の乱れ: 東洋医学では、「気(エネルギー)」が身体を巡り、均衡が保たれることが重要とされます。気の乱れや不足がめまいの原因となると考えられています。例えば、ストレス、情緒的な問題、不規則な生活習慣などが気の乱れを引き起こすことがあります。
血の滞り: 血液の循環の滞りもめまいの原因とされます。東洋医学では、気の滞りが長く続くと血の流れも悪くなり、めまいやふらつきが生じると考えられています。血の滞りは体の異常な状態や組織の養分供給不足を示すものとされます。
腎気不足: 腎は東洋医学では生命の根源とされ、腎気(腎のエネルギー)の不足がめまいに関与すると考えられます。腎気が不足すると、身体のバランスが崩れ、めまいやふらつきが起こる可能性があります。
風邪湿邪: 風邪や湿気が体内に侵入し、特に頭部に滞留するとめまいを引き起こす可能性があります。風邪湿邪は東洋医学における病因の一つであり、適切な対処が必要です。
東洋医学では、めまいの治療には鍼灸、漢方薬、食事療法、運動療法、気功などの総合的なアプローチが用いられることがあります。個々の状態に合わせた診断と治療を行うために、専門の東洋医学医師や鍼灸師に相談することが重要です。
当院のめまい治療について
①病院へ行った方が良いタイプのめまいなのかどうかを鑑別します
②東洋医学で対応できそうなめまいの方には、刺激量を少なめからめまいへの治療を行います。
主に、胃腸の調整・頸肩、頭などの緊張をほぐすこと・自律神経ケアが主なものとなります。
日常生活に気をつけて頂いて、
週一回で5~8回、
週二回で3~4回通って頂くと良い結果を出せることが多いです。
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