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慢性炎症まとめ

  • 慢性炎症とは

  • 慢性炎症の原因

  • 慢性炎症でおこる疾患

  • 慢性炎症への対処法

炎症とは

炎症とは、物理的刺激(火傷や凍傷など)、や化学的な刺激(化学薬品接触など)や、ウイルスなどの微生物の感染に対して起こす生体の防御反応の一つ。 発赤、熱感、腫脹、疼痛を炎症の4兆候といいます。 急性炎症と慢性炎症に区別されることもあります。

難病情報センターより


炎症には、急性炎症と慢性炎症の二種類があります。

急性炎症とは


・・生化学的因子(ウイルス・細菌・真菌・原虫・寄生虫)や、物理的因子(やけどや凍傷・紫外線・放射線など)化学物質的因子(で影響された身体を修復するための防御的反応です。
風邪を引いたとき、熱が出たり鼻水が出たりするように、普段と大きく違うような「症状」を起こして原因を排除し、身体を修復します。

慢性炎症とは

慢性炎症とは、本来一過性で収まるはずの炎症反応が低レベルではあるものの、4週間以上長期間持続して慢性化した状態を指します。

症状が軽いものの、炎症反応にブレーキをかける機能も十分に効かなくなってしまい、この炎症が長時間続くことによって、「寝ても疲れがとれない」「なにもしたくない」「とにかくなんか調子が悪い」など、生体組織の機能や構造に異常が生じて様々な疾患の原因になることが知られています。

症状が大きく起こらないのに関わらず大きな病気の元にもなるので、「サイレントキラー」とも呼ばれています。

慢性炎症が起きているかを突き止める一般的な指標にCRP(C反応性タンパク)があり、体内で炎症や細胞などの組織破壊が起こっていると高値になります。

慢性炎症の原因


慢性炎症が生じるメカニズムには、不明な点も多いですが
「腸」から始まると言われています。
また、「糖」「酸化」が炎症の原因となることから「インスリン」
いかにコントロールするかが大切になります。

①肥満・運動不足
・肥満による「内臓脂肪」から、持続的に炎症を引き起す物質が分泌されることにより、慢性炎症がおこります。
・カロリーの高い食事を取ることによって脂肪組織が刺激されて炎症反応が続き、それが全身の細胞に働き血糖値が下がりにくくなります。
・血中の悪玉コレステロールが高まると、血管に炎症を引き起します。
(善玉コレステロールは、余分なコレステロールを回収し、肝臓に戻してくれる)中性脂肪は悪玉コレステロールに変化するため、太っている人ほど悪玉コレステロールがふえてしまいます。
中性脂肪は食事由来なので油分や糖分の取り過ぎ・運動不足には注意が必要です。

②喫煙
・・善玉コレステロールを減らす原因となります。

③アルコール
・・中性脂肪は、アルコールの摂取量に比例してふえてしまいます。

④腸内フローラの乱れ
・悪玉コレステロールを増やす植物性油脂の摂取
・抗生物質・化学調味料などの化学物質によって腸内細菌が乱れる
・ビタミン・ミネラル不足により酵素が働かない
・それに伴うリポ多糖などの菌体成分の体内への移行が関与する可能性
が指摘されている。

※リポ多糖とは

⑤生活環境
・電磁波
・LEDライト

⑥睡眠不足による自律神経の乱れ

⑦老化


慢性炎症でおこる疾患

腸からはじまった慢性炎症は、身体の様々な部分に飛び火し
多岐にわたって健康を害する原因となり老化や健康寿命に深く関わっています。

糖尿病
ぜんそく
関節リウマチ
アトピー
不妊症
脂質異常症
高血圧
肝疾患
ガン
認知症
うつ病・・・など多岐にわたって「治しにくい」病気が起こります。

急性炎症は、元の身体に修復しようという機能が働きますが、
現代医学では慢性炎症に対する特効薬はなく
一度細胞に慢性炎症が起こった臓器は元に戻らないという特性があります。


慢性炎症の対処法


①食事の改善
・必要な栄養素を積極的に取る
・中性脂肪を増やす食事を減らす
・飲酒・喫煙は控えめに
・乳酸菌を摂取する

乳酸菌を摂取するとTreg細胞(制御性T細胞)がふえると言う研究結果が出ています。Treg細胞は免疫系の過剰な反応を抑えたり、免疫系のバランスを整え恒常性を保つために重要な働きを担います。

②適度な運動をする
一日30分以上の有酸素運動を週3回以上行うと良いと言われています。

③ストレスを避ける・減らす

ストレスには以下の3種類があります。
・物理的ストレス(厚さ・寒さ・騒音・混雑など)
・化学的ストレス(公害物質・薬物・化学物質など)
・心理的・社会的ストレス(家庭環境・仕事・人間関係など)

ストレスを受けると副腎皮質ホルモンが、免疫機能を抑制させる働きがあるので、ストレスが多いほど免疫抑制され、慢性炎症が長引きやすいのです。

ストレスの原因はなにかを見つめ直し、
遠ざけたり気分転換の時間を意識的に増やしていくことが大切です。



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