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BACHオルガンコラールのモダニズム-オルゲルビュヒラインよりBWV641

 40秒ほどの、なんということもないコラールである。

 それがバッハの手にかかると、こうなる。

 原曲とは似ても似つかぬスーパーウルトラアレンジ。

 話はそれだけではない。
 300年前のドイツ・プロテスタント文化圏に特有の音楽は、そのまま現代人に直接響く。

 コラール旋律はソプラノ、以下アルトテノールバスはほぼ伴奏に徹する、極めて古典派ロマン派的な音楽。だからそのままピアノで弾いてもなんの違和感もない。
 これをジャズトリオでやっても、クラシックオーケストラでやっても、ビッグバンドでやっても、筝でやっても、弦楽四重奏でやっても、同じことである。
 だから、バッハは、飽きない。