感情的に好きなひとに愛してるって言うんだっ
授業中に本を読むことが好きだ。こっそりスマホを机の下でいじるよりこのあと5限の単語テストの内職するより公に、正式に、遮られるものを無くして本に時間を割く。それが友だちだから。いつの日かは文庫本、手のひらに物語を宿したり、今日は単行本。授業プリントは踏まれていたそう。(しわしわ)
大森靖子の「子どもじゃないもん17」とか「生kill the time 4 you、、?」とか「絶対彼女」とかの歌詞に影響受けまくってる女の子に死んでもなりたいし死んでもなりたくない。いちごミルク煮詰めてドロドロぐちゅぐちゅ♥︎かわいい♥︎エロゲーみたいな文字列を見るだけで吐き気がする。「魔法が使えないなら死にたい」とか「さようなら」とか感情で音楽聴いてもいいですよって顔をしている歌が好き。知識で音楽を聴いてる大人や同級生をみて羨ましく高明なひとだと思うけれど言葉が聴き取れず歌詞カードを見ても何にもわかんない、みたいな歌が今でもずうっとこの先もずうっと好きだ、(と思う。)
自撮り界隈の、ピンク色が似合う歌詞をつけてTwitterうpする女の子に到底遠い顔をしている。仲の良い友だちは「絶対すっぴんノーマルなんて人に見せられない」と真顔で瀕死で言ってくるのでいちばん女の子だ。何回か会っているけど会うたびにかわいいを更新していてすごい。自分に似合うファッション化粧髪型、探すのは修羅の道だけど突き詰めていく彼女は強いなあと思った。何度言っても信じてくれないし、別に信じなくて良いけど"いつもかわいいよ"と心からのメッセージを込めて大森靖子の「PINK」を誕生日プレゼントにあげた。もう手首なんて切らなくてきみが生きてゆけますように。何しても泣き喚いてもヒスって電話ばっかりかけてくるのはちょっとウザかったけどとってもとっても大好きだった。そして誕生日が嫌い、生きてる意味がわかんないって言ってたけどわたしはきみに出逢えてうれしいと心から生み出して「恋愛的にきらいなあのこ」って曲を作った。今度ライブするときに歌おうと思っている。恥ずかしいけれどわたしを 形成 してくれて ありがとう
銀杏BOYZとか神聖かまってちゃんとかトップシークレットマンとかハヌマーンとかそれこそ大森靖子とかを聴いてるひとが今の好きなひとだけれど音楽の趣味が一緒ってだけで人のことをこんなにも好きになるのか?って考えてたらねむれなくなってしにたくて何回も泣いた夜があってそんなのはほんとにどーでもよくて。お互いひねくれたメンヘラ一歩手前(知らないおじさんにメンヘラ!と叫ばれた話はまた今度する)な性格をしていて家族間の話とか部活でいじめられてやめたとか、全くおんなじアコギを持っているとか。運命的なものを人前では貶して心の中では崇拝している、ダサい。だから好き。信じてないから、偶然が巡り合う運命が好き。そのひとのことが、すき って 声を 大にして言うのは悲しい 付き合う先のことを したくない そばにいて欲しいだけ 自分勝手でだめだね
教室の窓から大きな病院がみえて、そこには精神病棟があるらしいよとかそういう話を教室の隅で聞いた。上手くやれていたときにはクラスの真ん中で話しているような女の子だったけれど、急に世界が変わって全員に嫌われてると思い我儘言いまくってたら本当に嫌われた。思ってたときにはまだ嫌われてなかったみたい、でも嫌われてんなら何してもいいやって思い込みもなくなってひとりになった。かなしさを通り越せば楽があるから毎日手探りで探す日々。奇数クラスだから、体育の授業でわたしが余って手の甲の皮をつねる
ひとりだから、音楽を聴いて、本を読む時間が増えた。人の知識がわたしに染み込む感じが気持ちよかった。サブカルチャーばっかり追いかけるようになった。不特定多数に悪口を言われるほど聴いてる人がいない、でも下北沢シェルターぐらいはソールドさせちゃうようなパンクバンドを聴いて、「本当に救われてます」とか口からも文字からも言えるようになった。プライドはどんどん無くなっていって、道で土下座とかもできるようになった。する機会はあんまりおとずれないけど。
今信じられるものが自らの感情、ただそれだけ。顔も風貌も身長も勉強も絵も文章も何もかも自分を大嫌いだけど、感情だけはずっとそばにいてわたしを機敏に動かし続けている。だからこそ、少ししか知らないコード進行を使って誰かのために曲を作って、ギターを弾いて歌うことが私の「感情」。
音楽は、簡単に
「死ね」 と 叫ぶのを、許してくれた
好きな人や文化がしあわせでありますように。
私の しあわせ だれにも 守られずに 死ぬ
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