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復刻版ブログ6「起業するのに学校へ行く意味とは?」

振り返って

うちの息子は中学生で起業し、株式会社の社長になりました。その目的は、この先、少子高齢化が進む日本社会で生きる力を磨くためです。

社会で求められる力は学校の勉強だけでは不十分です。社会人になってから身に付ける人、学生時代のバイトで身に付ける人、そもそも先天的に備え持っている人、どう力を付けていくかは人それぞれです。

息子の場合は中学生のうちからビジネスを学ぶことで人より早くから必要な知識や経験を蓄積させていこうと考え、私と一緒に副業を始めました。

その時に一つだけ懸念がありました。ビジネス経験を積んでいく中で学校の勉強をする意味を感じなくなってしまったり、ビジネスが上手くいって学校より会社を優先したくなったりしてしまわないかという点でした。

私としては子供の自主性に任せつつも、大学までは行って欲しいなとは思ってはいます。学生には学生にしか経験できないことがたくさんあり、それを経験しない人生はもったいないと思うからです。

また基礎学力も大切だと思っています。ビジネスアイデアは知識量と好奇心の掛け算だと考えているのですが、その知識量のベースになるのが小中高の勉強です。だからこそ学校の勉強は苦手でも一通り学んで欲しいと思っています。

しかしそれは私の思いであって、息子の考えではありません。親の一方的な価値観で押し付けたくはないと思い、起業前に息子に学校へ行く意味を考えてもらう機会を設けました。当時中学2年生だった息子が自分の考えをノートにまとめたので、それをブログの記事として投稿しました。

まだまだ未熟な14歳が考えた内容ですし、出した結論が正しいかどうかは分かりません。ただ、大事なのは自分で考え自分なりの答えを導き出すことで、自分が納得できるかどうかです。

そんな中学2年生の息子がどういう結論に至ったのか当時のブログをどうぞ。


起業するのに学校へ行く意味とは?

2020年5月7日

中学二年生になって、もう一か月が過ぎていますが、新型コロナのせいで、いまだに学校に行けてません。

なのに、二年生になった抱負を書く作文の宿題がある。全く実感がわきません・・・

さて宿題と言えば、学校が休校になっている皆さんにはきっと、たっぷり宿題が出ているのではないでしょうか?

親は宿題を出してほしいと思っているかもしれませんし、先生も時間があるんだからとやたら宿題を出してくれるのですが、それをやる子供からすると、

大量過ぎてマジ大変です!

僕の宿題の一部↓↓↓

休校中の宿題の一部

もし、起業して仕事が楽しくなってきたり、忙しくなったり、そこそこ成功してしまった場合、このまま学校に通い勉強することは本当に必要なのだろうか?

父と話しをしたら、高校進学することのメリットとデメリットを書き出してみたら?と言われたので、書いてみた。

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〇メリット1

社会に対抗できる力を得られる

資料を読んだり書いたりする国語や、数字を見て正しい判断をする数学、世の中の仕組みが分かる社会、などなどそういった、社会で生きるのに必要な基盤となる力をつけることができてないと、世の中でビジネスをしている大人達に対抗できず、自分の事業にも直接的なダメージを受けることになる。

〇メリット2

自分に対する信用を得られる

中学生の私にとって、事業を始める時、自分の実力や実績として示せるものは、学校での勉強しかない。学業を放っぽり出して仕事をしても、共感を得られない可能性がある。だからビジネスが軌道に乗るまでは、学校にもちゃんと通って、そこで実力をつけていくことで周りの信用を得られる。


×デメリット1

学校に行くと、学校での活動(部活や委員会、宿題など)に時間を取られ、仕事との両立が忙しくなる。

×デメリット2

学校行きながら仕事をすると、人と違うことをしていることで、間違った噂が広まったり、叩かれたりする可能性がある。

また自分だけではなく、そういったトラブルに友達を巻き込んでしまい、誰かを傷つけるかもしれない。

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こうやってメリットとデメリットを書き出すと、メリットの方が大きそうだし、学校に行って勉強することは、結果的に自分のためになるということが分かった。

逆にこうやって考えたことで、自分は何のために勉強しているのか、ということが分かった状態で学校に通えるので、何も考えず親や先生に言われて学校に行くよりも、頑張れると思う。

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