情緒Part1
オープニング
今回は、私が過去に取り組んだテーマについて情報共有したいと思います。それは「記憶」と「感情」の関係です。
情緒が記憶に与える影響について知識を深める中で、このテーマに強い興味と関心を抱くようになりました。
記憶は、単なる情報の蓄積ではなく、感情がその形成に大きな役割を果たしていることを理解しました。この発見を契機に、記憶と想像力の相互作用について深く探求することを決意しました。
感情がどのように私たちの記憶を形作り、時に色彩を与えるのか、そのメカニズムを解明していきます。
今回、取り上げる「アブストラクト的記憶」と「スポットライト型記憶」という単語は、ジャーナリストであり、哲学者でもあるアーサー・ケストラーの造語ですが、記憶するまでの過程を表しています。
結論は「記憶(データ)=過去」ということになりましたが、刺激が記憶として蓄積されるまでには、自らの取捨選択、そして蓄積過程での刺激の褪色(色あせ)を経由します。
言いかえると、脳は受け取った全ての情報を記憶として保存するわけではなく、必要な情報を選択的に記憶するように設計されています。
それでは、抽象的なプロセスを経て記憶を構築するアブストラクト的記憶を取り上げます。
アブストラクト的記憶
つまり、感覚器官を通して知覚した情報が抽象化されたあと統合し、貯蔵したものをアブストラクト的記憶といいます。
ということは、記憶に関して「先生の教え方が重要」で「先生が書いた字が上手か下手かは関係ない」ということだと思います。
そして情報を繰り返すことで短期記憶から長期記憶になるので、「50音」や「かけ算九九」が該当します。この原理が「学校教育」や「洗脳」に利用に利用されていると思います。
幼少期の脳に対する象徴や色の刷り込みは、子どもの将来的な発達に重要な役割を果たします。
0〜3歳の時期は脳の約80%が形成される重要な期間であり、鮮やかな色や多様な視覚刺激が脳の神経回路を活性化させるので、色彩体験は知的・感性的成長に大きく貢献します。
このように、単なる視覚的刺激だけでなく、親子のコミュニケーションや象徴的な経験が、将来の人格形成と知的能力に決定的な影響を与えるので、この時期の感覚的・情緒的刺激は、生涯にわたる脳の可塑性と発達の基盤を形成する重要な要素となります。
スポットライト型記憶
経験時の感情(情動)が一緒に記憶されているとしています。要約するとアブストラクト的記憶は一般化と組織化の作業で、スポットライト型記憶は特殊化と凝固化の作業を行っているといえます。
つまり、日常生活における習慣的な情報処理は、主にアブストラクト的記憶に基づいて情報処理効率を高めるために用いられて「長期記憶」となり、スポットライト型記憶は日常生活において、行動による経験を蓄積する時に用いられ「情動記憶」となり、経験によって成功体験やトラウマになると考えました。
それなので、フラッシュバックを引き起こすのはこのスポットライト型記憶が強く関わっていると思っていたところ、苫米地博士が「トラウマの消し方」について、わかりやすく説明されています。やはり大きく関係しているのが「情動(感情)」でした。
そしてアーサー・ケストラーは情緒には「自己主張傾向」と「統合傾向」という二面性があると指摘しています。
自己主張傾向
統合傾向
破壊的傾向
これを知ってビックリしました。私が思っていることと逆だったんです。これまで、自己主張(エゴ)が強いから攻撃的な面があるのだと思っていましたが、過去の経験や出来事を振り返ると、環境や出来事、他者などを受け入れられない自分に対する不甲斐なさや自己嫌悪に陥り、自暴自棄になった後、攻撃的になっていました。
ここで、私は自分が受け入れられない人や出来事に対してうまく対処できず、問題を我慢して先送りしてきたことで、結果的に生きづらさを感じるようになったことに気づきました。
言いかえると、不快な状況や人間関係を避け続けてきた結果、長期的には自分自身の成長の機会を失っていたことに気づきました。この回避行動こそ、日常生活における様々な困難や不満の根源となっていたのです。
悩み抜いた結果、自己主張傾向とは「思考による二つの知」となり、統合傾向は「心による一つの知」にあてはめる事が出来ると閃きました。
つまり、「思考による二つの知」は分析的で二元的な理解、「心による一つの知」は統合的で全体的な理解という結論に達しました。
エンディング
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