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【コロナ奮闘記】 突然の恐怖、爆発的な院内感染編

コロナ奮闘記、もう少しだけ書き溜めているので続きます(`・ω・´)

院内感染。クラスター。
私たち感染病棟のスタッフが一番恐れていた言葉です。

それはある日突然やってくる。
どこかの病棟で、発熱や感冒症状を訴えた患者さんに検査をしてコロナ陽性だった時。
地獄が始まります。

まず大部屋だった場合は同室の患者さんを全員検査。
もしそこで別に感染者がいたら、数日前までさかのぼって、その患者さんと同室に居た人を調べる。
結果、どんどんどんどん感染患者が増えていく。
コロナは症状が出現する2-3日前から、感染力を発揮しているから、
誰かが発症したときには、もうすでに菌はあちこちに居る。
これ以上の感染を増やさないため、病棟で感染していることが分かった患者さんはすべて、感染病棟に運ばれて行きます。

一般病棟であれば、病床に限りがあるので一日のうち入院してくる患者さんの数はある程度決まっています。
でも感染病棟にはそういった制限は無い。
感染した患者さんがいたら、すべて収容する。
そのため、「数十人の患者さんを一気に受け入れる」といった状況が時々起こりました。

昨日までは数人だった患者が、突然何十人にも増えているという状況も起こり得るわけです。
一応感染病棟にも病床制限はあるのですが、院内で感染した患者さんについては際限なく受け入れをするというのが私たちの病院の決まりでした。
波が落ち着くまでの1-2週間は本当に休みなく、せわしなく動き回ります。
患者さんの中には、クラスターから隔離病棟に移動することになったという事実を納得されない方も居て。
「誰が移したんだ!責任者を呼べ!」なんてことは日常茶飯事でした。
また、大切な家族がクラスターの被害にあってしまったご家族への対応も難しかった。
「あなたたちが悪いわけではないけど、誰が最初にコロナにかかったかは明らかにして教えてほしい」とか
「主治医の先生は今回のことをどう思っているのか、直接謝罪をしてもらわないと納得できない」とか。
自分が患者さんの家族だったら、と思うと気持ちはわからなくもないけれど、
どういう対応をするのが正解なのか、それぞれの立場を考えれば考えるほどよく分からなくなった。

ちなみに波が落ち着いていて、患者さんの数が少ないときは
ほかの病棟の応援要員でした。
休ませてほしいわけではないけど、それはそれで大変。
知らない病棟で、知らない患者さんのケアをするのもなかなか難しいものがある。
どちらかというと、応援業務の方が1日中何らかのケアに入らないといけなかったので、体力を消費した。

ひたすら世の中の第〇波という言葉におびえ、
それとは別に院内のクラスターの波にもおびえ、
落ち着いている時はどこの病棟の応援要員に選ばれるかでおびえていました😭

ほら・・・どの病棟にも怖くて有名な人、癖が強くて有名な人っているから・・・('ω')

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