そっくりクラシック シンフォニーは時空を超える(1)
初めに : 「月光」と「幻想即興曲」
コチラの譜例2つを見て欲しい。
譜例1)ベートーヴェン「月光」3楽章
譜例2)ショパン「幻想即興曲」
そっくり!!!
ショパンがベートーヴェンのコレを知ってたかどうか、知ってたとしてもこれを流用と呼ぶか、という議論は置いといて(それは僕の分野ではない)、オーケストラ音楽、オペラ、にもこーゆーことっていっぱいあるよね、ということをダラダラと綴りたいと思います(^-^)
音楽に限らず、あらゆる芸術作品は「突然現れたものじゃないよ、なんでも元ネタがある(かもしれない)よ」
映画評論家の町山智浩さんの言葉を借りるとすれば
すごいなと思うシーンには、必ず何か元ネタがある。監督たちもすごい量の映画を片っ端から観て、知らない映画に辿り着き、自分の作品が着想を得た映画のヒントを落としてるんです。あとは、観る人がそれをどう拾うか。
引用元 : https://brutus.jp/article/882/34032
まずはハイドン「天地創造」の冒頭!
1)ハイドン「天地創造」(1798年)
2)ベートーヴェン「エグモント」(1810年)
3)シューベルト:交響曲第3番(1815年)
4)シューベルト:交響曲第4番(1816年)
5)シューマン:交響曲第4番(1841年)
1)ハイドン「天地創造」(1798年)
参考音源
バイエルン放送交響楽団
レナード・バーンスタイン
1986年、ロンドン
冒頭。この「何も無いところから突然ビッグバン!」という「単音1発!」は、それまでの音楽史に無かったんじゃないだろうか(要出典)。
2)ベートーヴェン「エグモント」(1810年)
参考音源
ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
レナード・バーンスタイン
楽譜からしてそっくり!
3)シューベルト:交響曲第3番(1815年)
参考音源
フランクフルト放送交響楽団
アンドレス・ オロスコ= エストラーダ
4)シューベルト:交響曲第4番(1816年)
参考音源
フランクフルト放送交響楽団
アンドレス・ オロスコ= エストラーダ
シューベルトは「天地創造」にどっぷりだったのだろうか。。。?
5)シューマン:交響曲第4番(1841年)
参考音源
フランクフルト放送交響楽団
マレク・ヤノフスキ
またなにか思いついたら書きます!