”along with your story”という想い
GARGERY(ガージェリー)のホームページ、ブログ、フェイスブックページ、瓶ビールのカートンなど、要所要所に3行の日本語と1行の英語を入れている。
こころまで満たすようなビールを届けたい
外飲みを、もっと楽しく、もっと魅力的にしたい
飲み手の人生に寄り添うような存在でありたい
along with your story
これは、ガージェリーブランドの想い、ブランドとしてどうありたいか、という ”ブランドメッセージ” で、広告コピーのように頻繁に変わるのではなく、永続的なものとして位置づけている。これをお客様に知ってもらうため、そして自分達自身が忘れないよう、何度も何度も繰り返しているのだ。
こころまで満たすようなビールを届けたい
人は様々なシチュエーションで酒を飲む。仲間とのわいわい楽しい集まり、家族との団欒、恋人とのデート、得意先との会食、友人と腹を割ったサシ飲みなど。そして、その時々に相応しい酒というのは感覚的なものではあるが、確かにあり、それはその酒の味わいや銘柄のイメージも関係する。
僕らは2002年に新しいビールブランドを開発するにあたり、どんな時にどんな気持ちで飲んでもらうビールを創りたいのか自問した。何度も話し合って出した結論は「一日の仕事が終わったときに一息つく自分だけの時間、大切な人と過ごす特別な時間に飲むビール、そんな時間に寄り添って、飲み手の心までも満たすようなビール、飲み手が楽しいときでも悲しいときでも、その心に優しく触れるようなビール」そんなビールを創りたい、ということだった。
ビールのレシピ、香味と共に、想いを表すネーミング、ロゴデザイン、そしてオリジナルグラスのデザインを決めていった結果がブランドとしての「GARGERY」であり、ビールとしての樽詰ガージェリー・スタウトだった。そして後に、ガージェリー・エステラ、瓶のガージェリー(Wheat、Xale、BLACK)、直近ではGreat Expectationsを創る上でもスタート地点であり、ガージェリーのいつも変らない拠り所になっている。
外飲みを、もっと楽しく、もっと魅力的にしたい
今更言うまでもないが、ガージェリーは飲食店限定ビールだ。これは2002年から全くぶれることなく続けているブランドの「約束」だ。レストランやバーで過ごす時間には自宅と異なる何らかの期待がある。家には無い飲みものや家では作れない料理を心のこもったサービスでいただきたい。だからこそわざわざそのお店に来ているのだ。これに応え、お客様に豊かな時間を過ごしてもらうために、真摯に仕事に向き合っている飲食店でこそ、ガージェリーはサーブされるべきだと考えた。
僕らの想いを受け止めてくれる人、お客様の口元までビールを届けることができる人、その人にガージェリーを託す。醸造所からお店まで冷蔵便で直送し、お客様の口元までの最後の数メートル数センチは、その人に託す。そうしてこそ、飲み手の心に触れることができるのではないか。そう考えて、僕らは飲食店とともに生きることにしたのだ。飲食店の人たちと同じストーリーを共有しながら、外飲みをもっと魅力的にしていきたいと思ってやってきた。
この2年間は、飲食店は存在さえも脅かされるような状況に直面することになった。ほとんど全てのビール会社は家飲み需要への対応に活動をシフトした。一方で飲食店とともに生きてきたガージェリーは、こんな時だからこそ、さらに飲食店に寄り添って、お互いの存在意義と価値を高め合っていこうと決めた。「決めた」という表現は正確ではない。「必然」なのだ。
飲み手の人生に寄り添うような存在でありたい
GARGERYとは、イギリスの小説家チャールズ・ディケンズの『大いなる遺産』に登場する心優しい鍛冶職人の名前。予期せず手にした莫大な資産のために心惑う人生を送る主人公Pip(ピップ)に、いつも変わらぬ深い愛情を持って接したのがJoe Gargery(ジョー・ガージェリー)。ブランド名としてその名前をつけたのは、造り手としての真摯な想いのシンボルであるとともに、飲み手の人生にいつも変わらず優しく寄り添うようなビールにしたいと思ったからだ。
飲み手の人生にいつも変わらず寄り添う。
そのために僕らは、ガージェリーをずっと長く置いていただけるお店との関係をつくる活動を延々19年続けている。最近のクラフトビールブームで、多くのビール銘柄の中の一つとしてゲストビールのような引き合いも多くなり、それはそれで有難いことだが、ガージェリーがブランドとして目指しているのは、お客様が、あのお店のマスターに会いたい、あの笑顔を見たい、と思うことと一体となって、ガージェリーを飲みたい、ガージェリーに逢いたいと思ってもらうことだ。いつも変わらず、そこにあって、変わらない優しい眼差しでお客様を迎え続けている、そんなお店にガージェリーを扱って欲しいと思っている。
だから、そういうお店や人と出逢うべく、僕らは街を歩く。
理想に近づくように、愚直に、粛々と。
飲食店、飲み手のストーリーとともに、
来年2022年、ガージェリーは20周年を迎える。
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こころまで満たすようなビールを届けたい
外飲みを、もっと楽しく、もっと魅力的にしたい
飲み手の人生に寄り添うような存在でありたい
along with your story
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