優しく包み込むように
下の写真はgoogle検索の画面をキャプチャーしたものだが、何という言葉で検索した結果か想像つくだろうか?
女性がショールを羽織っている写真がたくさん並んでいるが、その中に、あれ?と思う画像が混じっている。ページをスクロールすると、やはり延々とショールが並ぶが、僅かながら毛色の異なる写真が混ざっている。一枚はビールの写真で、一枚は何か商品ロゴのようなもの。
それは「GARGERY Xale(ガージェリー・エックスエール)」の写真であり、商品ロゴ。Googleの画像は「xale」で検索した結果だ。
ガージェリーは現在6種類のビール、樽詰2種と瓶4種を送り出しているが、Xale(エックスエール)はその中で5番目、2012年に発売したビールで、ドライホッピングをしたペールエールだ。
なぜ「xale」でショールの画像がずらり出てくるのかと言えば、「xale」はポルトガル語でショールを意味しているから。
さて、今回の本題はこのXale(エックスエール)のネーミング。
このビールに「Xale」と名付けたのは、いくつかの想いと意図があった。
・未知数「X」… 未知なるエールへの挑戦
・ルーン文字における「X」はアルファベットの「G」… つまりGARGERYの「G」
・2012年はGARGERY10周年、つまり10周年の10を表すローマ数字「X」
そしてもう一つは、飲み手に対してのこのビールのあり方。
・「ショールのように優しく包み込みたい」
ガージェリーが最も気にかけていること。最も大切にしていること。
それは、原材料にこだわっているとか、製造手法がどうとか、何という賞を取ったということではない。ビールのコンディションにはとりわけ気を使っているが、それ自体が最重要とは言わない。
大切なことは、ただただ、飲み手であるお客様が、お店でガージェリーを手にした時に幸せな気持ちになっているだろうか?大切な時間を過ごすお手伝いができているだろうか?ということ。
それが、ガージェリーの存在意義だと思っている。
ラベルデザインで、Xaleの「X」が両手両足を広げているかのように大きく配されているのは、まさしくショールのように飲み手の心を包みたいという想いを表している。
「GARGERY Xale」が世に出て10年が経った。この名前の意味は知らずとも、Xaleとともに、何人のお客様に幸せな時間を過ごしてもらえたのか。
そう想いを馳せながら角杯を揺らす。
一つ大事なことをつけ加えると、ショールにできることは後ろから肩を包むことだけだ。飲み手を幸せな気分にするのは、ビールの力だけであるはずがない。
一番大切な役割を演じるのは、飲み手の前に立つ、その人。
ガージェリーと共に歩んでくれているお店の人だ。
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