見出し画像

名古屋のリトルトゥースのアイドルと交わした一年後の約束


------------------------

東京に住んでいる僕が年に数回、名古屋でオードリーのオールナイトニッポンを聴く夜がある。

去年の5月に、名古屋でリトルトゥースのアイドルと偶然巡り合った。
それはまるで奇跡のような出会いだった。
そらから彼女に会うため、僕は名古屋へ時々行くようになった。

彼女に会いに行くのは、仕事が休みの土曜日が多かった。
土曜日といえばオードリーのオールナイトニッポンの放送日だ。
普段、東京と名古屋に住んでいる二人が、その日だけは「名古屋」という同じ空間でラジオを聴く事ができる。
それが僕は、とても嬉しかった。

彼女と出会って一年後。
僕は久しぶりに彼女に会うため、名古屋へ向かった。
すると彼女は僕と出会って一年経った事を覚えていてくれて、ある言葉をかけてくれたのだった。

------------------------

2023年5月27日

もう卒業してしまったが、花村りのという名古屋で活動していたアイドルが好きだった。
彼女に会うため、この日僕は名古屋のライブハウスへ向かっていた。
ライブを見終わった後、彼女と物販でチェキを撮ったり、会話をしたりして、僕はとても満足していた。
ちなみに彼女は、数日後の6月4日にグループからの卒業を発表していた。
卒業ライブの日に僕は名古屋へ行けないため、彼女と会えるのもこれが最後だった。
彼女が卒業してしまったら、名古屋へ来る理由がなくなってしまうなと思っていた。
なぜなら、名古屋のアイドルでチェキを撮った事があるのは彼女一人だけだったから。
彼女以外のアイドルとは、誰とも面識がなかった。
だから僕が名古屋に来るのは、これが最後になると思っていた。

------------------------

この日は、花村りのの親友のアイドルも同じ対バンライブに出演していた。
花村りののインスタライブに、その親友のアイドルもよく一緒に出ていたので、名前だけは知っていた。
自分の好きなアイドルの親友がどんな人なのか気になっていたし、もう名古屋に来るのもこれで最後だと思っていたので、せっかくだから記念にその子と写メを一枚だけ撮ろうと思った。
その親友のアイドルは「ゆめいろシンフォニア」というグループで活動する、夕稀みやという女の子だった。
みやちゃんの物販列に並んで写メを撮らせてもらった。
その時にみやちゃんが僕の名前を聞いてきたので「ブーメランチャンネルです」と自分の名前を名乗った。
すると初対面だったのにも関わらず、彼女は驚いた顔をしながら僕にこう言ってきた。



「えっ!なんか知ってる!えっ、同じ名前でラジオのハガキ職人いません?」


話を聞くと、なんと彼女はリトルトゥースで、オードリーのオールナイトニッポンを通して僕の名前を知ってくれていたのである。
たまたま遊びに来た名古屋で、しかもアイドルから声をかけられるという信じられないようなシチュエーションで、リトルトゥースと出会った。
こんな偶然の出会いがあるのかと思い、とてもビックリしてしまった。

あまりにも嬉しくて、物販列に再び並び直してチェキも撮ったのだが、彼女は「会えて本当に嬉しいです!握手してください!」と言って、僕に両手を差し出してきた。
そして二人は握手をしながらチェキを撮った。
彼女は飛び跳ねるように喜んでくれて、近くにいた運営スタッフに「この方、ラジオでたくさん読まれている有名な人なんです!」と言ってくれたりもして、終始テンション高く接してくれて本当に嬉しかった。

まさか自分の投稿が、こんな遠く離れた場所に住んでいる人にも届いているとは思ってもいなかったので、本当に感動した。
そして僕と出会った事に対して、こんなにも喜んでくれる人がいるのが、僕は心底嬉しかった。

東京と名古屋で暮らす二人のリトルトゥースが、様々な偶然が重なり巡り合った。
それは文字通り「奇跡」の出会いだった。

みやちゃんと初めて撮ったチェキ

------------------------

みやちゃんと別れた僕は、名古屋市内のホテルへ向かった。
今回の旅の目的でもあった、花村りののライブを翌日も見るため、僕は名古屋に一泊する事にしていた。
部屋で翌日のライブのタイムテーブルを眺めていたら、ゆめいろシンフォニアの名前もあった。
「明日もみやちゃんに会えるじゃん!」
彼女にまた会える事が分かり、僕は思わず嬉しくなってしまった。

この日は土曜日だった。
土曜日といえば、僕とみやちゃんが大好きなオードリーのオールナイトニッポンの放送日だ。
深夜1時になり、オードリーのオールナイトニッポンを聴きながらスマホを見ていたら、みやちゃんのインスタのストーリーが更新されており、次のようなメッセージが投稿されていた。

そこには、なんと僕の事が書かれていた。
まさかSNSで自分の事に触れてくれるだなんて思ってもいなかったし、僕の事を「オードリーのオールナイトニッポン聴いてる人だったら絶対知ってる方」と表現してくれていたのが、投稿者としてこれ以上ない喜びだった。

彼女もきっとラジオをリアタイしていると思ったので、僕はどうしてもこの日メールが読まれたかった。
そしてメールが読まれた状態で、翌日彼女に会いに行きたかった。
ただ、このオードリーのオールナイトニッポンという番組は、本当に採用難易度の高いラジオで、僕も毎週投稿に大苦戦している。
ありがたい事に、この番組を通してみやちゃんが僕の存在を知っていてくれていたが、この日に読まれる保証なんて何一つなかった。

オードリーのオールナイトニッポンには、「チン!」と「しんやめ」という二つのネタコーナーがある。
チンは毎週必ずやるコーナーで、しんやめは不定期コーナーになっている。
ちなみに当時、しんやめは6週間やっていなかった。
しんやめはやらない可能性も高いので、チンのコーナーでどうしても読まれておきたかった。

しかしこの日の放送で、僕がチンのコーナーに送ったメールは全て不採用という結果に終わってしまった。
でもこんな事はよくある事だ。
それぐらいオードリーのラジオの壁は高い。
でも、みやちゃんとせっかく出会えた記念日だし、翌日も彼女に会うから、どうしてもメールが読まれたかった。

番組エンディング前。
そのままエンディングトークに入るのか、しんやめをやるのか、どちらもありえるギリギリの時間帯に入っていた。
するとCM明けにラジオから春日さんの声で「死んでもやめんじゃねーぞ!」というタイトルコールが流れてきた。
それは実に、7週間ぶりのしんやめだった。
僕は祈るような気持ちでラジオに耳を傾けていた。
「頼むから、今日だけは読まれてくれ!」
そう願いながらラジオを聴いていた。
しかしこの6週間の間で、しんやめのコーナーに届いたネタメールのストックが溜まりに溜まっていたはずなので、競争率はかなり高い事になっていたと思う。
正直、いつも以上に読まれるのが困難な状況だったはずだ。
でもここに懸けるしかもう道は無かった。

しんやめのコーナーがスタートした。
僕は耳を澄ましながら、読まれますようにと祈りながら、ラジオに全神経を集中させていた。
するとラジオから春日さんの声で「ラジオネーム・ブーメランチャンネル」という声が聞こえてきた。
あまりにも嬉しくて、僕はベッドの上で思わずガッツポーズをしてしまった。
「これで明日みやちゃんと会った時に、昨日読まれたよって言える!」
そう思った僕は、その喜びを番組の放送中にXに投稿した。

すると、みやちゃんからすぐに「いいね」の通知が届いた。
きっと彼女もこの放送をリアルタイムで聴いていたのだろう。
名古屋でリトルトゥースのアイドルと偶然出会った運命の日に、オードリーのオールナイトニッポンでメールが読まれ、彼女からリアルタイムでいいねが届いた。
あの日の夜は今でも忘れられない。
二人の距離がグッと縮まった気がした、そんな夜だった。

------------------------


2023年5月28日

名古屋滞在2日目。
この日もライブハウスで、みやちゃんに会った。
前日に僕がメールを読まれた事を、彼女の方から触れてくれた。
この日は終電の関係で、9時過ぎにはライブハウスを出ないと東京に戻れなかった。
そのため駆け足になってしまったが、彼女とこの旅最後のチェキを撮らせてもらった。
そう頻繁に会いに来れる距離ではないので、彼女ともしばらくお別れになる。
そんな話をしていたら、彼女が「ネットチェキを時々やってるので買ってください!裏にたくさんメッセージ書かせてください!」と言ってきた。
僕はもちろんOKして、ネットチェキを買う約束をした。
最後に彼女が僕の手を握りながら「次はいつ会いに来てくれるの?」と、目をじっと見つめながら言ってきた。
そんな彼女の目を見つめ返しながら「また絶対会おうね!」と約束した。


もう二度と来る事がないと思っていた名古屋に、また来る理由ができた。

------------------------


彼女と出会ってから、僕の投稿のモチベーションはグンと上がった。
やはり自分の事をラジオを通して知ってくれていたというのが嬉しかったし、実際に会えた事を彼女があんなにも喜んでくれたのが、自分の中ではとても大きな出来事だった。
東京と名古屋という遠く離れた場所に住んでいる二人だから、今だって滅多に会う事はできないし、これから先の未来も会える機会は少ないだろう。
だからこそ僕は、オードリーのラジオで読まれ続けたいと思った。
どんなに会えない日々が続いても、ラジオでメールが読まれればその瞬間だけは僕の事を思い出してもらえるはずだ。
東京にいる僕が、名古屋にいる彼女に出来る唯一の存在証明は、オードリーのラジオで読まれる事なのだ。


「ラジオ」を通して存在を知ってもらったからには、「ラジオ」を通してずっと存在を認知し続けてほしいと思う。
「最近読まれなくなったな」なんて感じで、僕の事を思い出してほしくなんかない。
「また読まれてるな」という感じで、これから先もずっと僕の事を思い出してほしいと思う。
いつまでも「現役のハガキ職人」として、僕は彼女と接していきたい。
そのためには投稿を頑張るしかないのだ。

僕がこのラジオにメールを投稿する理由はいくつかある。
もちろんオードリーの二人が好きという理由が一番にある。
そして、ハガキ職人としていつまでもオールナイトニッポンというメジャーな場所で戦い続けたいという思いもある。
そしてみやちゃんのような、ラジオを通して僕の存在を知ってくれた人たちの記憶の中にずっといたいから、忘れられたくないから、投稿を頑張りたいという気持ちもある。
僕にとって、オードリーのオールナイトニッポンへネタ投稿する大きな理由の一つとして「夕稀みや」の存在が間違いなくある。


しかしオードリーのオールナイトニッポンは、人気番組なだけあって採用難易度が本当に高い。
それはもう本当にびっくりするぐらい高い。
トーク主体の番組なので、一回の放送で読まれるメールの数は5〜10通前後だ。
しんやめは不定期コーナーになっているので、最近はチンのコーナーで読まれる約5通が平均的な採用枚数になっている。
全国から届く膨大なネタメールの中から、この5通の中に選ばれるというのは、とても困難な事なのだ。
でも名古屋で毎週みやちゃんがラジオを聴いていると思うと、こちらも自然と力が入る。
普段ライブに行けない僕が、週に一度だけ彼女に存在を思い出してもらえるチャンスが土曜日に来る。
その土曜深夜の放送に全てをかけて、僕は毎週メールを投稿しているのだ。


みやちゃんと名古屋で出会って二週間後。
オードリーのオールナイトニッポンでメールが読まれた。
しかもこの日は、2通も採用してもらえた。
「みやちゃんラジオ聴いてたかな?今読まれたの気づいてくれたかな?」
そう思いながらスマホをいじっていたら、深夜2時51分に彼女のXが更新された。
そこには「#annkw」というオードリーのオールナイトニッポンの番組専用ハッシュタグとともに、音符のマークが書かれていた。

彼女のこの投稿は、ちょうど僕のメールが読まれた直後にされたものだった。
きっと、僕がメールを読まれた事に対して祝福してくれたのだと思う。

土曜深夜3時間際。
東京と名古屋に住んでいる僕たちの心が、ラジオの電波を通じて一つになった瞬間だった。

------------------------


2024年6月8日

この日、僕は久しぶりに名古屋へ向かっていた。
最後に名古屋へ行ったのが前年の11月だったので、実に約半年ぶりの名古屋だった。
今回は、一泊二日の日程で彼女に会いに行った。
初日がライブで、二日目は撮影会への参加というスケジュールを組んでいた。

彼女と顔を合わせるのは約半年ぶりだったが、不思議と久しぶりな感じはしなかった。
それは毎週オードリーのオールナイトニッポンをお互いにリアタイしていて、同じ時間を共有していたというのが大きい。
毎週土曜深夜に、ラジオを通して繋がり続けていたと言えば伝わるだろうか?
電波越しだけど、毎週ラジオを通して「同じ場所」にいたという感覚なのだ。
だから僕の中では「やあ、半年ぶり!」というよりかは「やあ、土曜ぶり!」みたいな気持ちであった。

そして直接会えない時期も通販で彼女のチェキをずっと買っていたのだが、彼女は毎回チェキの裏面にオードリーANNの話を必ず書いてくれていたから「一番遠い場所にいる推しなんだけど、心の距離は一番近くにいてくれている推し」みたいな存在で、会えなくても不思議と寂しさとかはあまり感じなかった。
それぐらいオードリーANNを通して深い信頼関係が築けている、唯一無二のアイドルだと思っている。



彼女と初めて会った日から数ヶ月後、オドぜひの石黒さんから突然Xにリプが届いた事があった。
ちなみに僕と石黒さんは何の面識もない間柄だ。
だから何が起こったのだろうと思ってビックリしたのだが、石黒さんからのメッセージを読んで僕はとても嬉しい気持ちになった。

石黒さんが物販でみやちゃんの元へ行った時に、僕と出会った事をとても嬉しそうに話していたという事がリプには書かれていた。
まさか自分の知らない所で、そんな嬉しい出来事が起こっていただなんて思ってもいなかった。
彼女が、僕と出会った事を他人に報告するぐらい喜んでくれていたという事実が嬉しかったし、感動した。


彼女は、ラジオをリアタイ出来ない日に「楽しみなコーナーでいい事ありますように」とSNSに投稿してくれた事もあったし、僕がメールを読まれた直後に「いい夢見れそう」と投稿してくれた事もあった。
具体的な固有名詞こそ書いてないが、きっと僕のラジオ投稿を応援してくれているんだろうなと思うようなポストを、土曜日に度々見かけるようになった。
それがとても嬉しかったし、僕の投稿の大きな力にもなった。
その結果、2018年からスタートした僕のオードリーANNへの投稿生活の中で、彼女に出会った2023年が一番メールを読まれた年になった。
これは間違いなく、彼女の存在があったおかけで達成できた数字だった。
直接会えなくても、様々なシチュエーションで彼女は愛情を伝え続けてくれていたので、僕も同じぐらい彼女に愛情を持つようになった。

そんな彼女との、約半年ぶりの再会でとても嬉しい出来事が起きた。
あの時に彼女がかけてくれた言葉を、僕は一生忘れないだろう。


------------------------


ライブ終了後に物販へ行き、みやちゃんと約半年ぶりの再会を果たした。
チェキ券を彼女に渡すと「握手をしてチェキ撮ろう!」と言ってきた。
僕が「なんで握手なの?」と聞くと彼女はこう答えた。

「私たちが出会って一年経った記念日だから、初めてチェキを撮った時みたいに、今日は絶対に握手をしてチェキを撮りたいってずっと思ってたの!」

この日は6月8日であった。
僕とみやちゃんが初めて会った日は、前年の5月27日だ。
彼女が言うように、僕たち二人が出会ってからちょうど一年が経過していた。
彼女はその事を覚えていてくれて、初めて二人がチェキを撮った時のように、握手をしながらチェキを撮ろうと言ってくれたのだ。

1年記念日に撮ったチェキ


出会ってから一年経った事を、彼女が覚えていてくれた事がとても嬉しかった。
そして、初めてチェキを撮った時に握手をした事まで覚えていてくれて、とても感動した。

一年前、名古屋の地で偶然出会ったリトルトゥースのアイドル。
そんな彼女と、一年後に名古屋で再会した。
そして初めて出会った時のように、二人は握手をしながらチェキを撮った。
まるで一年前のあの日に、タイムスリップしたような感覚になった。


------------------------

ライブ終了後、僕は名古屋市内のホテルに一泊した。
翌日、ゆめいろシンフォニアの撮影会に参加するためだ。
実はこの日、名古屋でオードリーANN15周年展が開催されていた。
彼女に会いに行った日と、オードリーANN15周年展の日程が偶然かぶるだなんて、すごい運命的だなと思った。
ライブの間の空き時間を利用して15周年展に行き、東京ドームTシャツを購入してみやちゃんにプレゼントした。
ライブ後に彼女にTシャツを渡したら、嬉しそうに受け取ってくれて「この後、ラジオで会おうね!」と言ってくれた。
そしてその後、インスタのストーリーに写真まで載せてくれた。


AM1:00
オードリーのオールナイトニッポンがスタートした。
彼女が「この後、ラジオで会おうね!」と言ってくれた約束の時間になった。
この日は、彼女に会いに行く事が前もって決まっていたため、とにかくメールが読まれたくて、かなり気合いを入れて投稿していた。
だからこの日のライブ後、彼女と別れる直前に「今週はみやちゃんと会うから絶対読まれたくて、めちゃくちゃ気合い入れてメール送ったから楽しみにラジオ聴いてて!」と宣言していた。

名古屋へ行く機会なんて滅多にないから、ここはバシッとかっこよく採用を決めたいところでもあった。
彼女もラジオをリアタイすると言っていたし、一年記念日のチェキを撮った日でもあったから、絶対にメールを読まれたかった。


深夜2時46分、チンのコーナーが始まった。
ドキドキしながら若林さんがメールを読み上げるのを待っていた。
若林さんが一通目のメールを手に取った。

「ラジオネーム・ブーメランチャンネル」


若林さんの口から、僕のラジオネームが読み上げられた。
嬉しすぎてベッドの上で何度もガッツポーズをしてしまった。
そしてすぐにみやちゃんの顔が浮かんだ。
みやちゃんと会うからどうしても読まれたくて、ネタ投稿を頑張った甲斐があった。
そしてしっかり結果も残せて良かった。
一年記念日のチェキを撮った思い出の一日の締めくくりに、オードリーのオールナイトニッポンでメールが読まれた。
彼女との忘れられない思い出が、また一つ増えた。

------------------------


2024年6月9日

名古屋滞在2日目
前日、オードリーのオールナイトニッポンでメールが読まれたので、とても気分のいい目覚めだった。
この日は、ゆめいろシンフォニアの撮影会に参加する事になっていたので、早くみやちゃんに会って「昨日メール読まれたよ!」と報告したい気持ちでいっぱいだった。

撮影会はカフェで行われた。
彼女は、「オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム」のライブビューイングで配られたラバーバンドをつけて僕の元へやってきてくれた。
その後は二人でオードリーのオールナイトニッポンの話をした。
前日の放送でメールが読まれた事も、しっかり報告できた。
名古屋へ彼女に会いに行った週は、ラジオの採用率が高くなる。
それはやっぱり僕にとって、彼女の存在が投稿の大きな原動力になっている証拠だ。
彼女は僕のメールが採用されると、自分の事のようにいつも喜んでくれる。
そして僕のネタが読まれる事を、とても楽しみにしてくれている。
その期待に応えたくて、僕は毎週投稿を頑張れている。
僕がオードリーのオールナイトニッポンでメールが読まれている裏には、彼女の存在がずっとあった。



------------------------

振り返ると、彼女と出会えたの本当に奇跡だった。
僕は東京に住んでいて、彼女は名古屋に住んでいる。
普通に生活していたら、絶対出会わなかった二人だ。

それが去年、僕が名古屋のあるアイドルを好きになり会いに行った。
でもその子は卒業するので、もう名古屋へ行くのは最後だと思っていた。
そんな日にたまたま写メを撮ったのが、みやちゃんだった。
そこで彼女に名前を聞かれたのでラジオネームを名乗ったら、なんと彼女がリトルトゥースだった。
そして僕の名前を知ってくれていた。
こんな偶然の出会いがあるだろうか?
まるでドラマのような展開だった。
今でも正直信じられないような、運命的な巡り合わせだった。


彼女は遠く離れた場所に住んでいるから直接会う事はなかなかできないけど、毎週土曜深夜に「ラジオ」を通して同じ空間にいる。
「ラジオ」を通して僕たち二人は、毎週2時間一緒に過ごしている。

モンクレーのダウンの話。
味玉は嗜好品の話。
大磯のTバック男の話。
着物ダブチばばあの話。
グレゴリーボムの話。
むつみ荘の窓から顔を出して寝た話。
東京ドームライブを自画自賛する話。

若林さんと春日さんのトークを聴いている二人の間には「同じラジオ」の思い出がどんどん積み重なっていく。
春、夏、秋、冬。
季節を繰り返しながら、共通の思い出を幾度となく積み重ねていく。
その思い出の中に、僕のメールも入っていればいいな。

ねえ、この前メール読まれたの気づいてくれた?
笑ってくれたかな?
メールが読まれると、いつもあなたの顔が思い浮かぶよ。


彼女と一年後に約束している事がある。
それは僕たちが出会った記念日に、握手をしながらまたチェキを撮る事だ。
来年も、再来年も、その先もずっと、彼女と記念日のチェキが撮れたらいいなと思う。
じゃ、また土曜深夜1時にラジオの前で待ち合わせしよう。
メール読まれるように頑張るから、ちゃんとラジオ聴いててね。
オードリーのオールナイトニッポンの思い出と共に、彼女との思い出も増え続けていく。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?