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アイドルから言われた忘れられない言葉

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クマリデパートという6人組のアイドルグループが好きだ。
クマリデパートを好きになったきっかけは「ラジオ」だった。
今から約2年半前の2021年6月。
彼女たちがやっているラジオ番組を、僕は初めて聴いた。
番組を聴いた理由は、僕の好きなアイドルがクマリデパートのラジオにゲスト出演したから。
最初はそんな動機で番組を聴いたのをよく覚えている。
まさかその時に聴いたラジオがきっかけで、後々クマリデパートの大ファンになるとはこの時思ってもいなかった。

自分の推しメンがゲスト出演するという事で、クマリデパートのラジオにメールを送ってみた。
すると、ありがたい事にそのメールが採用してもらえた。
それがなんか嬉しくて、クマリデパートのラジオを毎週聴くようになった。

お便りのコーナーもあったので、メールも送るようになった。
何度か採用が続くうちにメンバーが名前を覚えてくれて「いつもありがとうございます!」とか「常連さん!」と言ってくれるようになった。
ちなみに当時の僕は、クマリデパートのライブには行った事はあるが、どのメンバーともチェキを撮った事がなかった。
そんなまだ一度も顔を合わせた事がない僕なんかの名前を、ラジオの投稿を通して覚えてくれた事がとても嬉しかった。

そして投稿を続けていくうちに、どんどんクマリデパートのファンになっていき、いつかメンバーとチェキを撮ったり、お話してみたいなと思うようになっていった。


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2022年5月28日
クマリデパートのラジオにメールを送り出して約一年後。
僕はこの日、渋谷のライブハウスに向かっていた。
目的はクマリデパートのライブを見るため。
そしてライブ終わりの特典会で、優雨ナコさんと初めてチェキを撮ろうと思っていた。
ちなみに優雨ナコさんの写真がこちら。
めちゃくちゃかわいいアイドルで、会えるのを本当に楽しみにしていた。


僕がクマリデパートのラジオにメールを送り出した頃、「優雨ナコの『ねぇ?次どこ行く?』」という彼女のコーナーでよくお便りを採用してもらっていた。
このコーナーでの採用が続いたある日の放送で「いつもありがとうございます!」とメンバーが初めて言ってくれたのも覚えている。
このコーナーがあったおかげで、僕はメンバーから名前を認知してもらえたと思っているので、とても思い出の詰まったコーナーなのだ。
そんなコーナーの主役でもある優雨ナコさんと会えるという事で、僕はドキドキワクワクしていた。


ライブが終わって特典会の時間になった。
僕は優雨ナコさんのチェキ列に並んだ。
列はどんどん進んで行き、僕の順番が回ってきた。
ラジオに投稿し始めて一年も経っていたから、クマリデパートにはかなり愛着も沸いていたし、思い入れも強くなっていた。
そんな憧れのアイドルでもあり、大好きなラジオ番組のパーソナリティーでもある優雨ナコさんが目の前にいる。
嬉しくてたまらなかった。
そして遂に、優雨ナコさんとの初対面の瞬間が訪れたのであった。

優雨ナコさんの正面に立ち、まずは僕の方から自己紹介した。

僕「初めまして!ブーメランチャンネルです!」
ナコ「え?ブーメランチャンネル?嘘ー!えー!いつもメールありがとうございます!やっと会えたー!」

名前を覚えていてくれただけでも嬉しいのに「やっと会えたー!」と言ってくれた。
自分の好きなアイドルからこんな言葉をかけてもらえるだなんて、本当に夢みたいですごく嬉しかった。
そしてチェキを撮影した後に、優雨ナコさんが言ってくれた言葉が、今も忘れられないのだ。


「えっ!?今日チケット買ってきてくれたって事ですよね!?」


優雨ナコさんは、僕がチケットを買ってライブを見に来た事に対して、すごく驚いてくれたのだ。
そしてその後に、感謝の気持ちを伝えてくれた。

チケットを買ってライブに行くなんてファンからしたら当たり前の事なのに、僕がチケットを買ってライブに来た事に対して、優雨ナコさんはとても感謝してくれたのだ。
今までいろんなアイドルから「ライブに来てくれてありがとう」と言われた事はあるが「チケットを買って来てくれてありがとう」と言われたのは、優雨ナコさんが初めてだった。
ライブに来るにはもちろんチケットを買う必要があるのだが、その部分まで理解して感謝の言葉を述べてくれた優雨ナコさんの一言にはとても重みがあって、僕は思わずグッときてしまった。
クマリデパートは人気グループでファンも多いから、少しぐらい天狗になってもいいぐらいなのに、彼女はとても謙虚な人だった。
そんな優雨ナコさんの謙虚な姿勢に、僕はとても感動してしまった。


特典会では優雨ナコさんからクマリデパートの好きな曲を聴かれて「眠れない夜は。」と僕は答えた。
すると優雨ナコさんが「対バンだとなかなかやらない曲だから、いつかワンマンとかにも来てくれたら嬉しい!ワンマンだといろんな曲やるから!」と言ってくれた。
僕は優雨ナコさんに「絶対行きます!」と約束して、その日は彼女と別れた。

優雨ナコさんと撮った思い出の初チェキ


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2022年11月27日
この日僕は、中野サンプラザホールで行われたクマリデパートのワンマンライブに行った。
優雨ナコさんと交わした「クマリデパートのワンマンライブに絶対に行く」という約束を果たすために。
「アイドルの聖地」とも言われていた中野サンプラザホールでのワンマンライブ。
今でも鮮明に覚えているが、本当にいいライブだった。
最初から最後までずっと楽しかった。
アイドルの聖地でもある中野サンプラザがぴったり似合う素晴らしいアイドルグループだと、この日のクマリデパートを見て僕は思った。


ライブ終了後の特典会。
僕は優雨ナコさんのチェキ列に並んだ。
僕の順番になり、優雨ナコさんに「ブーメランチャンネルです!」と挨拶した。
すると彼女は「えーーー!来てくれたんですかーーー!?」と、すごいテンションで驚いてくれた。
そしてその後すぐに「ありがとうございます!」と感謝の言葉を伝えてくれた。
彼女の謙虚な姿勢は、初めて会った時と全く変わっていなかった。
「優雨ナコさんと初めて会った時に、いつかクマリデパートのワンマンライブに行くって約束したから、今日はその約束を守りにきたんだよ!初めてクマリデパートのワンマン見たんだけど、すごく楽しかったよ!ありがとう!」と僕は感謝の気持ちを伝えた。
二言三言しゃべって特典会の時間が終わったので、僕は再度お礼を言って彼女の元を離れようとした。
すると優雨ナコさんが離れていく僕に、二、三歩ついてきて「これからもクマリデパートをお願いします!本当にお願いします!本当にお願いします!」と言ってきた。

中野サンプラザでライブするぐらい人気のあるグループのメンバーなのに、こんなにも謙虚なアイドルがいるのかと僕は思った。
しかもすでにその頃の僕はクマリデパートのライブに頻繁に通うようになっていたし、ラジオにもメールを送っていたから、僕がクマリデパートのファンだという事を彼女は絶対に知っていたと思う。
だから黙っていても僕がライブにこれからも足を運ぶ事は、彼女も分かっていたはずだ。
それなのに「これからもクマリデパートをお願いします!本当にお願いします!本当にお願いします!」と言ってきた。
初対面の時と同様、僕はこの日も彼女の謙虚な姿勢に胸を打たれた。

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2023年6月11日
Zepp HANEDA

東名阪福の四大都市を回る、クマリデパートのZeppツアーのファイナル公演がこの日行われた。
中野サンプラザでのクマリデパートのワンマンが強烈に印象に残っていたので、再びクマリデパートのワンマンライブが見たくて、僕はこの日Zepp HANEDAへ向かった。

すごく大きな会場で席も遠かったのに、まるで最前列で見ているのかと思うほど、彼女たちの熱のこもったパフォーマンスがバッチリ伝わってきた。
それって本当にすごい事だと思った。
会場のどんな場所から見ていても「楽しいな!」と思わせてくれる、技術と表現力とハートが、彼女たちのライブには詰まっていた。

ライブ終盤のMCでメンバーそれぞれが、今回のツアーの感想を一人一人喋る場面があった。
みんなとてもいい言葉を並べていて胸が熱くなった。
そして優雨ナコさんがファンに向けて言ったメッセージに、僕はとても感動した。

彼女は今日会場に来てくれたファン一人一人への感謝の気持ちを忘れたくないため、ライブが終わったらスタッフに入場者数を聞くと言っていた。
そして1000人みたいな大雑把な数字ではなく、1001人だったら1001人、1002人だったら1002人みたいな感じで、一桁まで実数としての数字を聞いて、一人一人にしっかり感謝の気持ちを持ちたいというような話を、ステージ上からしてくれた。


その言葉を聞きながら僕はずっと感動していた。
こんなにもしっかりした考えでファンと向き合っているアイドルがいるんだなと思って、心の底から感動した。
これだけ大きな規模の会場でライブができるぐらい売れているのに、一人一人のファンと真剣に向き合っている姿に胸が熱くなった。
自分が接した特典会のエピソードでも書いたけど、本当に毎回謙虚な気持ちを伝えてくれるアイドルで、一人の人間として尊敬もしている。


そんな優雨ナコさんが僕は大好きだ。


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優雨ナコさんと初めてチェキを撮ったのは、もう1年半前ぐらいになる。
遠い昔の話だけど、あの日に彼女がかけてくれた言葉は今でも鮮明に覚えている。


「えっ!?今日チケット買ってきてくれたって事ですよね!?」


チケットを買ってきた事なんてわざわざ気にしなくてもいいのに、そう言いながら感謝の気持ちを伝えてくれた優雨ナコさんの姿が、僕は今も忘れられない。
本当に謙虚で、いいハートを持ったアイドルだと思う。
そんな優雨ナコさんに僕も一つ言いたい事がある。

たった一枚のチケットで、信じられないぐらい楽しいライブを毎回提供してくれてありがとう!
感謝の気持ちを伝えたいのはこっちの方だよ!
優雨ナコさん、いつもありがとう!

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