あなたしか見えないの!【ごはんの友】
夢中になったら、そればっかり。
けれど、ある日突然、嘘みたいにその情熱がス…ッと冷める。
「ちょっと!?昨日までは、あんなに好きって言ってたのに!?」
振り回される方の身にもなってくれ…こちらは嬉しそうな君のために、いつだって準備万端だって言うのに。
…何のことかとお思いだろう。
私の恋愛癖の話とかではない。これ、小2娘のお気に入りの「ごはんの友」のこと。
◇
「のりたま最高!」
60周年を迎えたらしい国民的ふりかけ・のりたまにはまっていた娘。
おいしいよね。確かにおいしい。大人になった今食べたって最高においしい。
「いかん、在庫を切らすと怒られる!」
慌ててスーパーに走るのは、いつだって夫である。
…それなのに、だ。
ある日、のりたまブームは突然去っていく。
こうなると、昔の恋人には見向きもしない。彼女は、新しいお相手に夢中。
「ばあばんちで食べた、ごま塩ふりかけがおいしかった!ごま塩買ってきて!」
…わかる。わかるよ。
お米とさ、塩ってさ、なんでこんなに?っていうぐらい合うよね!
私なんて、家に何がなくたって、ごはんに塩かけて食べてたらしあわせだよ。
ごま塩って言ったらお赤飯のイメージなんだけど、白いごはんにふりかけても映えるよね!
なんて言ってたら、3袋目のごま塩が半分もなくならないうちに、次のブームがやってくる。
◇
塩昆布、おかかふりかけ、ゆかり、梅ひじき、納豆ごはん、たまごかけごはん…(順不同)
あらゆる「ごはんの友」と渡り歩いてきた娘はついに、無我の境地にたどり着いたようだ。
「やっぱりさ、白ごはんは白ごはんで食べるのが一番おいしいよ!」
「は~~~、白ごはん食べられてしあわせ!」
…通か!
ちなみにその後、白ごはんブームは過ぎ去り、現在はすっぱめの梅干しにご心酔。
「梅の酸っぱさと、ごはんの甘さが、引き立て合うよね!」なんてもっともらしいことを言っているが、これに関しては、私のセリフのパクリですからね?
◇
いやほんと、困ったもんだ。
君さ、「食品ロス」に関して、並々ならぬ関心をお持ちだったよね?
まあ、世帯単位でロスを出さないよう、吸収すればいいよね?
のりたまが湿気る前に、大人が食べればよし。うんうん、解決。
いろいろ文句ばかり言ってないで、いいように見方を変えてみよう。
まず、小学2年生時点でこれだけ「ごはんを楽しむ」方法のバリエーションを知っているということ自体、評価に値するだろう。
何がなくても白ごはんを楽しめる、そんな逞しい大人に…なってくれるに違いない!
あとはほら、ファッションの流行だってそうであるように、ブームを繰り返す可能性だってある。
一生のりたまやごま塩を食べないと決まったわけでもない!
欲を言うなら、のりたま湿気る前に、いかがですか?
…あ、梅干しですね。了解。
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「書くンジャーズ」今週のテーマは、【ごはんの友】。
最近の朝ごはんはめっきり「お茶漬け」がブームの火曜担当のみねは、小2娘の【ごはんの友】の遍歴について書いてみました。
▼以前、こんなのも書いてたなあ…
メンバーの皆さんの【ごはんの友】は、いったいどんなnoteになるのでしょう?
今週も日刊「書くンジャーズ」マガジン、楽しみですね!