見出し画像

あなたしか見えないの!【ごはんの友】

夢中になったら、そればっかり。
けれど、ある日突然、嘘みたいにその情熱がス…ッと冷める。

「ちょっと!?昨日までは、あんなに好きって言ってたのに!?」

振り回される方の身にもなってくれ…こちらは嬉しそうな君のために、いつだって準備万端だって言うのに。

…何のことかとお思いだろう。
私の恋愛癖の話とかではない。これ、小2娘のお気に入りの「ごはんの友」のこと。

「のりたま最高!」

60周年を迎えたらしい国民的ふりかけ・のりたまにはまっていた娘。
おいしいよね。確かにおいしい。大人になった今食べたって最高においしい。
「いかん、在庫を切らすと怒られる!」
慌ててスーパーに走るのは、いつだって夫である。

…それなのに、だ。
ある日、のりたまブームは突然去っていく。
こうなると、昔の恋人には見向きもしない。彼女は、新しいお相手に夢中。

「ばあばんちで食べた、ごま塩ふりかけがおいしかった!ごま塩買ってきて!」

…わかる。わかるよ。
お米とさ、塩ってさ、なんでこんなに?っていうぐらい合うよね!
私なんて、家に何がなくたって、ごはんに塩かけて食べてたらしあわせだよ。
ごま塩って言ったらお赤飯のイメージなんだけど、白いごはんにふりかけても映えるよね!

なんて言ってたら、3袋目のごま塩が半分もなくならないうちに、次のブームがやってくる。

塩昆布、おかかふりかけ、ゆかり、梅ひじき、納豆ごはん、たまごかけごはん…(順不同

あらゆる「ごはんの友」と渡り歩いてきた娘はついに、無我の境地にたどり着いたようだ。

「やっぱりさ、白ごはんは白ごはんで食べるのが一番おいしいよ!」
「は~~~、白ごはん食べられてしあわせ!」

…通か!

ちなみにその後、白ごはんブームは過ぎ去り、現在はすっぱめの梅干しにご心酔。
「梅の酸っぱさと、ごはんの甘さが、引き立て合うよね!」なんてもっともらしいことを言っているが、これに関しては、私のセリフのパクリですからね?

いやほんと、困ったもんだ。
君さ、「食品ロス」に関して、並々ならぬ関心をお持ちだったよね?

まあ、世帯単位でロスを出さないよう、吸収すればいいよね?
のりたまが湿気る前に、大人が食べればよし。うんうん、解決。

いろいろ文句ばかり言ってないで、いいように見方を変えてみよう。

まず、小学2年生時点でこれだけ「ごはんを楽しむ」方法のバリエーションを知っているということ自体、評価に値するだろう。
何がなくても白ごはんを楽しめる、そんな逞しい大人に…なってくれるに違いない!

あとはほら、ファッションの流行だってそうであるように、ブームを繰り返す可能性だってある。
一生のりたまやごま塩を食べないと決まったわけでもない!
欲を言うなら、のりたま湿気る前に、いかがですか?
…あ、梅干しですね。了解。



「書くンジャーズ」今週のテーマは、【ごはんの友】
最近の朝ごはんはめっきり「お茶漬け」がブームの火曜担当のみねは、小2娘の【ごはんの友】の遍歴について書いてみました。

▼以前、こんなのも書いてたなあ…

メンバーの皆さんの【ごはんの友】は、いったいどんなnoteになるのでしょう?
今週も日刊「書くンジャーズ」マガジン、楽しみですね!




いいなと思ったら応援しよう!

みねせりか/しあわせふうふデザイナー
いただいたサポートは、夫のしあわせのためにありがたく使わせていただきます!

この記事が参加している募集