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I. 気候危機の現在

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気候変動のいまを正しく見つめ、正しく批判し、正しく適応していくための情報コーナー。随時最新のテーマで追加更新していきます。
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記事一覧

第16回:気候の現状から未来へ

私たちの意識は変われるのか?  これまでさまざまな観点から、気候変動によって変わりつつ…

第15回:地球が熱いのなら冷やせばいい!?

夢の技術かそれとも…  一向に減らないどころか、依然として増え続ける大気中の二酸化炭素…

第14回:快適さと利便性追究の光と影

エネルギー消費の多いファストファッション  世の中が便利かつ効率的になるのは良いことだ…

第13回:SDGsは未来への希望か、一過性のブームか?

SDGsの認知度  今回は、「SDGs」の取り組みの現状を気候変動の観点を踏まえて考えてみたい…

第12回:"石油製品"をめぐるジレンマ

石油を使わない社会なんて考えられない  私たち人間は、身体を動かし、脳を使うために日々…

多様化するリスクとBCP策定の必要性【メディア掲載】

このたび、日刊工業新聞社発行「工場管理12月号」に、「特集:人新世のBCP対策~地球規模での…

第11回:世界の紛争がCO2削減努力の足を引っ張る!

世界の紛争と気候変動  気候変動対策の中心課題は「いかにCO2を削減するか」であり、その矛先として火力発電所やガソリン自動車がターゲットとなっているわけだが、なぜか国際的な排出量削減目標から除外されている最も大きなCO2排出要因がある。それが「紛争(戦争)」だ。  戦車や物資輸送車、戦闘機、武器などから排出されるCO2量、標的を攻撃して爆発炎上したときに排出されるCO2量、そして車による避難民の移動や破壊された街のインフラの復旧においても、はかりしれないほどの膨大な量の二

日本はこれからも気候後進国であり続けるのか?

衆議院選に見る「気候危機意識」の欠如  予想通りと言うべきか、今回の衆議院選でも、メイ…

第10回:世代間における気候危機意識の違い

気候・環境意識の世代間格差  今回は、気候変動や環境問題に関する人々の意識について考え…

第9回:緑が減り続けることの先には…

都会の「緑」の減少が止まらない  明治神宮外苑の再開発で、多くの樹木が伐採される計画が…

第8回:野山をソーラーだらけにするなんて…

それは自然破壊の何ものでもない!?  再生可能エネルギーには太陽光発電や風力発電があり…

第7回:EVはどの程度普及しているのか?

世界のEVの普及率は?  電気自動車(EV)は、脱炭素社会に向かうための最も象徴的な切り札…

第6回:対岸の山火事は"対岸の火事"か?

地球が燃えている!  前回は気温上昇に伴う食料・水不足について述べたが、今回は気温上昇…

第5回:毎日の食卓と水にも温暖化の影響が

食料難の予兆  日本に住む私たちにとってほとんど無縁だった「食料難」や「食料危機」という言葉は、いよいよ現実味を帯びてきたかもしれない。ウクライナ侵攻による小麦価格の高騰は食の安全保障を脅かすと言われたものの、実際に影響を与えたのは主に中東やアフリカ諸国だった。しかしその一方で、日本の小麦の主な調達先であるアメリカやカナダ、オーストラリアでは、高温や干ばつの影響で不作となり、減産を余儀なくされている。いわば気候変動によって食の安全保障が脅かされているのだ。  こうした影響