いも天の話
実家ではよくいも天が出てきた。
一枚一枚が大きくて、アツアツホクホクで甘くて、
ご飯のおかずだけどおやつみたいで好きだった
塩を振るとまた格別なおいしさがあった
たまに胸につっかえてむせた
ていうか、
ご飯のおかずにいも天って意味わからんな
炭水化物に炭水化物を重ねてんじゃん……
母が揚げるそばからつまみ食いをしたけど、
いも天はなにせ数が多いので怒られはしなかった
デカい芋なら20〜30枚くらい揚げられるし
お腹に溜まるのでつまみ食いも1.2枚で十分だし
この前実家に帰ったとき、
わたしはなにも言っていないのに
母は張り切っていも天を揚げていた
一人暮らしじゃ揚げ物しないでしょう、と
唐揚げとポテトサラダも作ってくれた
わたしはお腹がはち切れるまで食べた。
筋トレによりかなり引き締まってきた体に
いも天と唐揚げとポテトサラダと米と味噌汁を
それは、それはもう、詰め込みまくった
腹筋が中と外からギュウギュウ押されて苦しかった
でもそれ以上にいも天が美味しかった
筋トレの後みたいに
なんだか幸せな痛み苦しみだった
また来月も実家に帰ろうと思う
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