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生活のための仕事、仕事のための生活

どちらが主軸?

私のこれまでの仕事に対する軸は、生活するために困らないだけの給金を得るための手段。
つまりは生活のための仕事。
ところが、年齢を重ねて家族も増えて生活する費用、ランニングコストがかかるようになると、もっと稼ぎたいと考えるようになった。
転職をすると年収が少しずつではあるが額面を伸ばすことができ、30代なかばには一般会社員の平均年収よりは多くいただけるようになった。

だが、その過程でもともと自分の中にあった「生活のための仕事」考え方はずれていった。
年収を上げるためには人が避ける仕事、誰もが好き好んでやらない仕事をどうしても手を付けなければならない。
そう考えて新卒の頃から今に至るまで、選択した職種は「営業」である。
コストセンター(社内間接部署)であれば、たしかに安定した仕事ができるが賞与など変動する額は大きく振れない。
そのため、営業という業績次第で額面が多く取れる職種に就いた。
ところが、営業という職種。
業績を上げるためには土日も努力を重ねて平日に結果を出すことをし続けなければならない。
いわゆるプライベートを犠牲にしての仕事。
正直、幼い子どもをもつ家族の長として幼少期の子育てに協力的であったとはお世辞にも言えない。
年収を追い求めるあまり、「仕事のための生活」になっていってしまった。

一番最近の転職

昨年の転職時の理由は、やはりお金である。
業績悪化、部門長の役員へのアピールの餌として「原則残業禁止」

そのしわ寄せを食らうのは部門所属部員たち。
残業は禁止だが、顧客要求にも答えなければならない。
そうなると、顧客への迷惑はかけられないため起きることは「サービス残業」
朝8:00−24:00まで在宅でに就業が恒常化。
しかし、時間外労働勤務は認められない。
就労時間記録上、定時に退社し悠々自適な時間を送ってアフター5を過ごしている。と数字だけ見ている管理職共はニコニコ。
残業ゼロ施策を推進した部門長は昇格、現場は疲弊、おまけに収入激減。
やってられん、ということで外資系メーカーへ転職

転職失敗?

外資系メーカーに転職を果たし、時間外労働も認めてもらい収入は激増。
額面で行けば100万円以上アップしました。
しかし、どうにもきな臭い。
採算が悪いビジネスがあると自社利益を確保するために悪化した部分、コストはすべて顧客へ請求。
理屈はなんでもいい。
とにかく悪化した分+利益を請求。
中身を見てみると自社責任であることは明白であってもお構いなし。

年収を追い求めるがあまり営業職種としての恐ろしさを知った1年間です。
自分の信条に大きく反することを毎日やっているためにストレスで身体はコワバリ、不調が発生。
夜もまともに休めず、産業医の面接の常連。
土日も疲弊し、家族が話しかけても上の空。本末転倒である。

主軸の見直し

年収を追い求めることはもうやめにして、あらためて自分の能力と求めることを棚卸し。
転職活動をすすめるなか、激務による転職決意ではどこの企業からもお見送りをいただく結果に。
なにかがおかしいと思い、自分の中で仕事に対して重視することを改めて書き出した。

・闇残業しない(一部上場企業ならほとんどないはず)
・自社利益ばかりを追い求めない(長年やっている会社ならこのへんはクリアできる)
・公正取引を信条とする(企業理念に入っているか?)

面接でも上記の内容を踏まえて挑むと不思議と結果がついてきた。
新卒のころであったら書類選考でお見送りで終わる企業様たちから次々と最終面接、役員面接の連絡をいただくことに。

ここ1年での転職活動で学んだことは、「自分は何をしたいのか?」を明確に言葉にして相手に伝えることができたら自ずと答え、結果はついてくるものだということ。

新卒でこれから就職活動をする方、転職を考えている方は自分の信条を見つめ直し、重視するポイントを棚卸ししてみると良いかもしれません。


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