徒然読書日記~額賀澪『転職の魔王様』を読みながら
思い切って、額賀澪さんの『転職の魔王様』を、キンドルで購入。
通勤電車の中で読み始めたが、思った通りはまった。
読んでいると、身につまされる内容が多い。
例えば、
・「必要とされたい」という実感を求めることは、すなわち「他人の物差し」に自分を預けること。
・転職したい、と思っている人で、「自分が何を求めているのか」がはっきりしていない人は多い
どちらも、わが身に当てはまりすぎる。
「頑張っているのはわかるんだけど、足りない」、「もうちょっと頑張って欲しい」と面接の度に笑顔で言われ、「はい」と答えていた自分。
一方で、具体的なその「目標イメージ」について、知ろうとすらしなかった。
頑張っていれば、「担当の仕事」が貰える、と思って待っていた、その数年間は、今思えば阿呆極まりない。
「転職の魔王様」に面接してもらったら、きっと、ばっさり切られることだろう。
「貴方にどんな担当の仕事が向いてるか、考えてるんだ」と上に言われて、ヘラヘラと頷いていた時点で、気づくべきだったのかもしれない。
「私の特技、私が一番自信を持って提供できるものは、ここの人たちの求めているものには当てはまらない」と。
「そこまで言うなら、貴方方の求める具体的な基準やイメージ(理想像)について、とことん説明してくださいな」とでも、口に出していたら、どうなっていただろう?
面談中、ヘラヘラ笑ってやり過ごすのではなく、皮肉の一つや二つ、面と向かってぶつけてやりたい、と思うのは、それなりに自分が変化した、と思って良いのだろうか?
自分の一番欲しい物を知っている人間は、強い。
最近ライティングにおいて、軸がぶれている気がしたが、その理由についても何となくわかった気がする。
記事を書く際に、何を優先するか。
締切を気にしたり、正直やりにくい、と思う題材でも何とか記事の形にしなければならない場合もある。
そういう時は、妥協するのもやむをえまい。
が、本音を言うならば、可能な範囲内で、
「素材が、自分が面白い、と感じた物が、より面白く味わえるように、文体も内容もトコトン練り上げ、磨き上げたい」
それを追求していくためにも、ネタを積極的に見つけていきたい。