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あけましておめでとう


あけましておめでとうございます、と言ってはみたものの、年末年始は苦手で、この世界のエネルギーの高さに毎年やられてしまう。個展が終わってからわたしはよく眠っている。そしてついさっき新しいパソコンを買った。鬱なのか躁なのか、もはや言葉にしたくなくなった。あっという間に時は過ぎ、個展から1週間が経とうとしている。あなたはいかがお過ごしですか。

初めて対面イベントをしてみて、学ぶことがたくさんあって、次に向けての準備も進めていて、気持ちは前向きなのだけれど身体はなんとも正直で、ちょっと待ってよ休ませてと言わんばかりの眠気に襲われる。よいとこさと思い腰を上げてやっと文章が書けた頃には、もう1月は3日も過ぎていたのである。

今は新しいステージに向けて、少しずつ準備を始めている。個展の反省と、次へ活かせることをまとめて、まずは次の製作ノートを書いている。そして個展で展示した作品を商品としてオンラインショップに出してみた。作品が初めて売れた。初めて、自分の詩に値段がついて、自分の詩がこの世に産み落とされた。この感動をずっと忘れたくないと思った。この冬の出来事を、一生忘れないだろうと思った。


歌手のこっちのけんとさんが活動をセーブされることを発表した。彼もわたしと同じ双極性障害だそうだ。あまりテレビを見ないわたしでもその活躍ぶりを知っているくらい、2024年は精力的に活動していたと思う。自分で躁状態であったことを振り返って、次来る鬱状態に向けて休むという選択をとったことに、わたしは感動したのと同時に勇気をもらった。

悩みは解決するのが一番ですが、持ち続けることで人生を彩ることも出来ます。
(中略)
また頑張れそうな時が来るまで鬱期を楽しんでまいります。
死なないように生きておきます。
いってきます!

こっちのけんとさんInstagramより

こんなに力強い言葉があるだろうか、と思った。悩みは人生を彩る。鬱期を楽しむ。繊細で自分と常に向き合っているからこそ出る言葉だ。自分だけではないこと、どれだけ人気を獲得しても自分自身は変わらないこと、それでも自分と向き合うことを諦めない姿。そしてわたしは彼にたくさんの勇気をもらった。


今わたしは双極性障害の薬である炭酸リチウムの量を毎月減らしている。多少の波はあるものの、昔に比べれば寛解してきている。毎日普通に生活をして、仕事をして、自分の好きなことができている。

2025年は、3年間縋ってきた炭酸リチウムを手放したい。それでも生きていけるくらい、自分をコントロールできるようになりたい。それが今年の最大の目標。

そして第1回目の個展を成功させた今、エッセイスト、詩人としての活動にすこし自信が持てるようになった。わたしの言葉、感情を気に入ってくれる人の存在を知ることができた。だからこそ、今年はもっと、この世界に表現を産み落としてみたいと思う。

2025年、どうか、今年も、生きられますように。
今年もよろしくお願いします。

アズ

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アズ
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