#19 個展で目指す、「一人きりであること」
個展の製作を始めてから、「一人きりであること」について向き合い続けている。わたしたちは交わることができても、溶け合うことはできない。完全に孤立した「個」であって、一人と一人で二人である。そう思うと、感情も思考も言葉も、一人きりのときに生まれたものであって、わたしだけのものである。それはすこし悲しいことでもあって、寂しいことでもあって、だから言葉を使って目の前の人に伝える。
わたしはずっと一人きりになりきれなかった。誰かに縋って依存することで自分を成り立たせていた、弱い人間だった。それはとてもつらいことで、常に不安定だった。一人きりになるということは、自分自身を大切にするということだ。自分から生まれるすべての感情を大切にするということだ。誰かにそれらを預けることなく、自分だけの宝物として大切にする。そうして初めて、わたしたちは「孤独」になれる。
一人きりであることは、孤独であることとはまた違う。真に弱さを認めて一人きりになれば、同じ一人きり同士、手を取り合うことができる。共に歩んで生きていくことができる。わたしはそれを信じていたかった。
だからこの個展では、「一人きりであるという弱さを認めて、共に一歩強くなることを目指す」展示となる。3年間の年月をかけて、わたし自身から生み出されてきた言葉たちを、一人きりのままにすることなく世界に共有する。それがわたしにとっての答えであり、誰かにとっての希望になればいいなと思う。
わたしの言葉たちを見て、あなたはどう思うのだろう。直接その声を聴くのが今からとても楽しみ。
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◎アズ初の“言葉の個展”を開催します🌼
タイトル「痛い、心臓、」
『わたしは弱い生き物である。何かに縋ってないと、誰かに甘えていないと、生きていけない。なのに、いつだってわたしは1人きりである。「わたしはどこまでいっても1人きりである」という宣言は、弱いままで強くあろうとする1人の人間としての決意であった。』
弱いわたし自身について、きらきらしていないまま、弱いままで強くあろうとする姿勢を、言葉を通してお見せします。
日時:2024年12月28日(土)〜30日(月)
13:00〜20:00 (LO19:30)
※ワンドリンク制になります。
場所:喫茶星時
住所:岐阜県岐阜市神田町3−3 カンダマチノート2F
名鉄岐阜駅から徒歩10分。お車は周辺のコインパーキングへ。
展示内容は、
- 詩の壁展示
- インスタレーション
- 展示した詩、書き下ろしのエッセイを収録したZINE
- 個別ワークショップ「手紙屋」(終日開催)
それぞれの詳細についてはまた後日お知らせします📢
6年間言葉を綴ってきて、初めての対面イベントとなります。どんな景色が待っているのだろう。どんな出会いがあるのだろう。あなたにお会いできることにわくわくしながら、毎日準備を進めています。
アズの言葉をより近くで感じてもらえるように、毎日noteを始め、開催まで様々なコンテンツを発信していきます💐そちらも合わせてお楽しみください!