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#35 嫌なことを嫌だと言えるように


嫌なことを嫌だと言えるようになって、自分のことを大切にしてくれる人だけを大切にするようになって、とても生きやすくなった。逆に言えば、自分のことを蔑ろにする人を遠ざけるようになった。人は好きだけれど、案外内側は冷めている人間。そうすることで自分を1番に守っている。

とはいってもわたしは昔から、自分の気持ちを人に伝えるのが苦手だった。本当に言いたかったことを、心の中にそっとしまうことが多かった。成長するにつれてわがままを言うのが怖くなって、ようするに人から嫌われるのが怖くて、どんなことでも飲み込んでイエスというのが癖になっていたと思う。気づいたら、人や物に依存する弱い人間になっていた。

双極性障害と診断されて、ひどい鬱を経験してから3年。やっと寛解といえる状態まで歩いて来れた今、嫌なことを嫌だといえる大人になれた。自分と他者との境界線を引いて、物事を見れるようになってきた。昔よりも、すこしだけ冷たい人間になった。その分、自分を1番に守って、自分に優しくなれた。

結婚式をしてからちょうど1年になる。この1年で目まぐるしく環境が変わって、最終的に個展を開けるまでになるとは思っていなかった。冬は嫌いだけれど、大きなイベントをやるのはいつも冬だ。だからわたしにとって冬は特別なものになっている。

嫌なものを遠ざけると、自然と大切なものが増えたりする。遠ざけようとすると、かえって近づくものもある。そんな現象をいくつも経験してきた。だから、嫌なことは嫌だってちゃんと言おうと思う。本当に大切なものだけを、大切にするために。




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◎アズ初の“言葉の個展”を開催します🌼

タイトル「痛い、心臓、」

『わたしは弱い生き物である。何かに縋ってないと、誰かに甘えていないと、生きていけない。なのに、いつだってわたしは1人きりである。「わたしはどこまでいっても1人きりである」という宣言は、弱いままで強くあろうとする1人の人間としての決意であった。』

弱いわたし自身について、きらきらしていないまま、弱いままで強くあろうとする姿勢を、言葉を通してお見せします。



日時:2024年12月28日(土)〜30日(月)
13:00〜20:00 (LO19:30)
※ワンドリンク制になります。

場所:喫茶星時
住所:岐阜県岐阜市神田町3−3 カンダマチノート2F
名鉄岐阜駅から徒歩10分。お車は周辺のコインパーキングへ。



展示内容は、

- 詩の壁展示
- インスタレーション
- 展示した詩、書き下ろしのエッセイを収録したZINE
- 個別ワークショップ「手紙屋」(終日開催)

それぞれの詳細についてはまた後日お知らせします📢

6年間言葉を綴ってきて、初めての対面イベントとなります。どんな景色が待っているのだろう。どんな出会いがあるのだろう。あなたにお会いできることにわくわくしながら、毎日準備を進めています。


アズの言葉をより近くで感じてもらえるように、毎日noteを始め、開催まで様々なコンテンツを発信していきます💐そちらも合わせてお楽しみください!

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アズ | エッセイスト・詩人
「温かで穏やかな光を見失わず、貴方が生きていけますように。」 そんな気持ちでnoteを届けています。 気に入ってもらえたら【スキ】【フォロー】 さらに【サポート】で応援して頂けるととっても光栄です。