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レギュレーションを作りたい・エピソード0

レギュレーション?なにそれおいしいの?

数年前ならそう言っていた私がレギュレーションを作りたいだなんて。


「御社のレギュレーションに沿ってお決め頂いて結構です」

私が編集担当している企業のオウンドメディアで取材させて頂いた方に、記事チェックしていただいた際の返答。

これに、私はうなってしまいました。なぜならレギュレーションが今在籍しているメディアにはほとんど存在しないから。

正確に言うと、私と責任者の頭の中には似たような共通認識があり、それを言語化出来ていない状態……

そもそも、編集の観点で言う「レギュレーション」は、記事のルール集みたいなモノです。(すごいざっくりな説明でごめんなさい)

コンテンツの質を一定にするために、NG用語や画像サイズ、画質、表記ルールを設定しておきます。

もちろん、私が携わっているメディアにも入稿時の画像のサイズの指定などはあるのですが、こと文章については、ほぼないに等しく

ちょっとこれやばいな、という私の直感に基づいて(そしてその直感が大体当たる)、都度、記者ハンドブックを使って調べて調整しているという状況でした。

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これっす、これ。いつもお世話になっています。


でもやっぱりそろそろ、レギュレーション作らないとな……

そんな私が、「レギュレーションをつくる」エピソード0として、どんなマインドでレギュレーションを作りたいか、レギュレーションにどんな意義を持たせたいかを考えてみました。


で、相談してみた。

「レギュレーション作った方がいいですかね?」と何人かの先輩方に相談してみたわけです。

すると、「レギュレーションは無理に作らなくても良いんじゃない?もちろん、長期的には必要ではあるけど、レギュレーションがころころ変わる状況はライターさんの負担になる。」との回答。

たしかに……

それを聞いて私も苦い思い出がよみがえってきました。

某メディアでライターをしたときのこと。そのメディアでは毎月のようにレギュレーションが変わっており、そのたびにご一読くださいと20ページ超のレギュレーションPDFが送られてきました。

どこが変わったのかが不明瞭なレギュレーションを前に、もどかしい思いをしてライティング。レギュレーション通りに納品したつもりでも、「今月またレギュレーションが変わったので、それに沿って編集部で変更させて頂きました」という返信が……

だんだんレギュレーションを見るのがつらくなったのです。

またレギュレーション変わるんでしょ?

それまでのレギュレーションに沿ってライティングをした意味は??

たったの1ヶ月でレギュレーションが変わるとは……?

じゃあ、そもそも私がこのメディアで書く意味は……?

と、だんだんとそのメディアから疎遠になったのです……


それと同じ思いを、今のメディアのライターさんにさせちゃ絶対ダメだ。

レギュレーションは作りたいけど、焦ってはいけない。

レギュレーションはそのメディアの方向性を決定するものだと思うから。

また、スタートアップのオウンドメディアを運営している以上、本体の事業の方向性が変更されれば、メディアも方向修正を余儀なくされるリスクを常に頭の隅に置いておく必要があります。

そのリスクを踏まえた「絶対に必要な線」を自分が理解するためにも、レギュレーションについて勉強しないといけないと感じました。


異業種からフリーで編集をやっていると襲う不安

結局はこれです👇

自分が編集のイロハを教わらずに独学で編集を任されている立場なので、レギュレーションを作るにも、ググって、それっぽいHOWTOを寄せ集めて作る訳です。

ぶっちゃけると、これが非常に不安なんですね。これで良いのかな、という思いがなかなか拭えない。型を知らぬまま空手やっているようなイメージでしょうか。こうした不安がレギュレーションを見て見ぬ振りをしていた要因の一つであることを白状致します。

はい、すみません……。

そもそも、レギュレーションは何のために必要か、再度考えてみました。

レギュレーションは何のために作るのか

久慈さんのこの記事を読んで感じたのは、「レギュレーションは諸刃の剣である」ということ。

レギュレーションが、ライティングに対して本気かそうでないかを見極める手段にもなるし、私の例のように、ライターさんの意欲をそぐトリガーにもなり得る。

編集の側面から見ると、編集工数がかかりすぎるライターさんとの付き合いは建設的ではない。スタートアップのオウンドメディアの場合、編集だけを担当しているメンバーはいないか、いても非常に少数なので、そのライターさんだけにマンツーマンで1から10まで教えることは現実的ではないでしょう。

一方、「これこれ!」という記事を納品してくださる方とはお付き合いもしやすいし、うちのメディアのこと、よく分かってくれている!とうれしくなるもの。

この見極めをしてくれるのがレギュレーションであるのかもしれないです。

とすれば、レギュレーションはまず、「うちのメディア、これ大事にしているんですよね!」とカジュアルに伝えることから始めてもいいのかもな。

と、ふと思いました。

レギュレーション作りエピソード0で私がしたアクション

「うちのメディアを知ってくれ!好きになってくれ!」がレギュレーションの第一歩なんじゃないかと仮説(?)を立てた私がまず手始めに取り組んだのは、

「私が担当しているオウンドメディアで、これまで自社について説明していた記事を片っ端からチェックすること」

でした。

すでにオウンドメディアで公開されている記事には、これまで自社がどのようなスタンスで事業を展開しているのか、お取引先様などにどんな価値を提供したいのかということが垣間見えたり、自社の強みについてお話している記事も複数あります。

その中から、現在でも大切にしている価値観や、現在も継続している強みについて記載している記事を5つほどピックアップし、ライターさんに共有しました。

まだレギュレーションまではほど遠いですが、まずはメディアの価値観を共有する手段を得て、少しほっとしています。

これからレギュレーションまで完成するのか!?まずは1アクション出来たので、愚直に進めていければいいなと思います。



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