【FGO感想】ディノスから能力に頼らない自己確立の方法を教えられたオタク
こんにちは。
2月初旬は仕事もそこそこにFGOばかりしてました。どうも、東和正です。
ナウイミクトランをクリアするや否や奏章プロローグが急に公開され、ここのところなかなかにFGO熱上昇中。散々言われていたエクストラクラス増えすぎ問題をまさかこう回収してくるとは…
ADVやってて声出たの久々でした。
折角なんで最近クリアしたFGO2部7章の感想とか、異聞帯の種族であるディノスから感じたこととか、自己の確立について、ちょこちょこ書いてみます。
なお、ネタバレあります!
ディノスという種族の詳細やその顛末に触れることになるので、一切情報を見たくない!という方はお気をつけください。
ざっくり書きたいことリスト
2部7章で僕の印象に残ったのは、完璧な種族であるディノス
高い知能、高い身体能力を持ち、間違いを犯さない
間違いを犯さない=行動をしないこと
僕が抱えている悪しき完璧主義について
能力に依存せずアイデンティティをどうやって確立する?
ディノスたちが到達した答えとは
ざっくり全体感想
これまでの伏線回収、バビロニアのオマージュ、型月世界最強の敵との総力戦、そして各キャラクターの活躍、魅力。章全体の完成度が凄まじい。
終わったあとにきのこ執筆と聞いて色々納得しました。
さすがのクオリティ。
特にカマソッソとテスカトリポカ、めっちゃすこ。
カマソッソ、実はとんでもない覚悟を持つカッコ良すぎる男だし、テスカトリポカは神としての在り方を存分に魅せてくれます。
久々にキャラ魅力でガチャを回してしまいました…
そんなナウイミクトランでも、個人的に一番印象に残ったのは、特定のキャラというよりもディノスという種族のあり方についてでした。
ディノスについて
今回の異聞帯住人は完璧と評される種族であるディノス。高い知能、高い身体能力を持ち、誰もが平等であり、過ちを犯さない。
誰もが平等とはどういうことか。
隣のディノスも、地球の裏側の会ったこともないディノスも、全く同じ価値であるということ。
過ちを犯さないとはどういうことか。
何もしないこと。
行動において完全な正解はありません。あとからその行動について振り返った場合に、必ずより良い方法が見つかるからです。
つまり、何か行動をするということは、そこには必ず過ちが存在する、ということになります。
それが故にディノスは6600万年もの間種族として停滞しつづけていたのです。
ここで僕は完璧主義という思想を思い出します。
完璧主義
完璧主義とは、万全を期すために努力し、過度に高い目標基準を設定し、自分に厳しい自己評価を課し、他人からの評価を気にする性格を特徴とする人のこと。
わかりやすい例としては、テストで90点や95点でも満足せず100点を目指したり、何かを作る上で、あくまで自分が納得する状態にまで仕上げることにこだわるタイプの人です。
完璧主義は物事に対する妥協をしないので、職人などの仕事や、ルーチンワークに適正がある一方、全てを完璧にやり遂げる事は現実的に不可能である以上、理想とのギャップにより生じる歪みが避けられないという負の側面があります。
僕は完璧主義です。 しかもそれがあまり良くないものであると知りつつも、完璧主義を捨てられていない厄介なタイプでもあります。
1つわかりやすい完璧主義者の傾向として、先延ばしという悪癖があります。例えば何か成果物を見せなければならない時、できるだけ完璧に、100%でなくともある程度のクオリティでできるようになるまでは見せられない、といった考えに囚われてしまうのです。
そもそもなんで完璧主義になったんだろう、と自分について考えてみた時、1つ思い当たることがあります。
それは、これまでの人生において、自己の能力でもってアイデンティティを確立してきた、という事です。能力というのはなんとも広義ですが、シンプルに学業における成績、運動能力、ゲームの実力などを思い浮かべてください。
テストで良い点を取る、部活動で活躍する、ゲームで高ランクを達成する。これらは全て能力によって達成されます。
他人から認められ、称賛を得られる実績です。
これらによって自己を確立してきた方は多いでしょう。
しかし能力でアイデンティティを確立する、ということは、能力がなければアイデンティティが崩壊するということ。みなさんも、スポーツ選手が怪我によって選手を続けられなくなり、別人のように落ちぶれてしまう、なんて事例を聞いたことがあるでしょう。
自分には能力があると証明し続けるために、過ちを周りに見せないようにするために、人に見せるモノは完璧でなければならない。僕はそう考えてしまったのです。
そのような考え方であれば、そりゃあ先延ばし癖も着くわけです。
能力に依存しないアイデンティティ
じゃあ能力に頼らずに自己を証明すれば良いよね、となるのですが、さてここで僕は困ったわけです。
「あれ?能力以外でどうやってアイデンティティって確立すれば良いの?」
昔東大だか京大だかの入試試験でも、
「能力に依存しないアイデンティティ確立方法はどんなものがあるか」
といったような論述問題が出たこともあったらしいです。
(相当記憶あやふやなので違ったらすみません、軽くソース探しましたが見つからず…)
皆さん、この問題に対しての答え、持っていますか?
ディノスたちが出した答え
ディノスたちは知的好奇心も旺盛なため、数々の旅を続けてきた主人公である、ぐだの話を聞きたがります。
これまで6つの異聞帯の種族の在り方を見、滅ぼしてきた主人公の話を聞き、ディノスたちは剪定事象の種族の終焉に確かな意義を感じ取ります。
ディノスという種族、ナウイミクトランという世界の最後の時。
そんな時でさえ、ディノスたちは無駄な行動は起こせない。無駄な行動は間違っているからです。
しかし、そもそもディノスたちはなぜ間違いを犯せないのでしょうか。
それは間違った行動がもたらすその先が、リスクがあるからなのです。
ミクトランの崩壊が迫る中、ディノスたちは初めて過ちと知りながら行動を起こすことになります。明日に残すものが無いのなら、間違った行いをしてもその結果が影響を及ぼすこともない、と。
もっと大きなもの
ディノスたちの行いの結果は明日には残らない。
しかし、後に何も残すことができず剪定された者たちであっても、その様を見届ける者がいるならば、いや例え居なかったとしても、時間(ミライ)に価値は残る。
僕はディノスたちの散り様に胸を熱くしながらも、これが一つの答えなのかなと思ったのです。
時間に価値を残す。
何か成し遂げたいことがあり、行動すること。
能力が関係するのは、その先。結果の良し悪しです。
行動、それ自体の価値が残るのであれば、また自分でその価値を認めることができるのならば、能力に依存しないアイデンティティの確立が達成された、と考えられるのではないでしょうか。
時間は流れ、現在は2月20日。
人間、そう簡単に変われないものです。
ではまた
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