自分の人生を外注したい

自分のことを優先したい。それって綺麗事みたいなエゴ。結局頼まれごとを優先してしまう。人からのお願いごとばっかりやって、自分のことは後回しである。どんなに自分の人生が辛くても、そんなの仕事に関係ないやろと思っているけど、結構みんな熱とかで休むし、それでもいいのかな。思えば、会社員時代に先輩が二日酔いで休んでいて衝撃を受けた。私はどんなに辛いことがあっても笑顔で電話応対をしていたのに、二日酔いごときで休むだと？遊びは余暇で仕事は義務ではないのか？

全然美談でも頑張り屋でもなく、おかしい人間なのかもしれない。冷酷なのかもしれない。

お仕事した人は多分喜んでくれてるし、一定結果も出せているとは思う。だけど、それってつまりは、受託のプロと見せかけて、自分と向き合うことを避けているのだよ。人から頼まれたことをやっていれば、誰かが喜んでくれたり褒めてくれたりするから、その時間が無駄じゃなかったと思えるんだもの。自分と向き合って、答えが出なかったり、何も産まなかったら怖いもの。

そうやってタスクに逃げ、自分の人生は進まない。自分の人生を外注したいくらいだ。私がいい感じになるように、私の人生ゲームのルーレットを回しておいてくれたらいいのにな。お金なら多少は払うけど。

そうして人のためにまた頑張る。まあ結局それが楽しいからいいんだけど。そうやって人と関わることで、自分の人生も進んでいるんだろうけどね。急いで頼まれごとをやっても、受け取り側が平気で2週間放置してきたりするから、それなら私もストイックレベルを下げればよかったなとか思うこともあるけどさ。でも頼んでくれてありがとう。

そしてこういう風にしか生きられない。
こういう風にできている。

とにかく、引っ越したての家に家具が何もなくて冷蔵庫も何もないんだよね。早く脱却できたらいいなと思いながら、からっぽの部屋で今日も頼まれごとをやります。