
DSDsの話.7-アライの方のDSDs理解のために-
ネクス警察を呼ばないための10箇条
というよりも、DSDsを正しく理解するために「じゃあどれなら古くて誤った情報じゃないんだよ」と憤っているアライさん向けに、DSDs理解のためにできることを書いてみました。大した参考にはならないと思いますが、本気で「インターセックス」に対する差別にも反対して下さる、いわゆる「あらゆる差別に反対」の方々に読んでもらえるといいかな、と思っています。多分キレられそうですが。
1. DSDsについて、特に知る必要はない
そもそも、何故トランスアライの皆様がDSDsの正確な知識を学ぶ必要があるのか。実は特にないと思っている。あまり世に知られていない難病について、誰もが知っておかねばならないのだろうか。当事者とその家族が医師から説明を受けたり、患者会に参加したりして学べばいいだけのものなのだ。少し範囲を広げたところで、周囲の友人などの理解を得られれば十分だろう。本来はただの身体疾患でしかないのに、何故多様な性の一部として大々的に性教育でDSDsを学ぶことになっているのだろうか。そこから変なのだ。ダウン症を性教育で学ぶことも、ターナー症候群をDSDsの一つ、例えば「性染色体の多様性」と称して性教育で学ぶことも、全く同じことである。当事者にとっては同じ染色体異常でしかなく、違和感しかないのだ。
ここから先は
6,712字
¥ 2,000

この記事が参加している募集
皆様からのご支援は疾患を学ぶための資金として、今後のnote更新に役立てたいです!