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【感想】映画『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』

『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』という映画を見ました。
公務員と詐欺師が脱税王から巨額のお金を徴収し、納税させるというかなり大胆なストーリーでありましたが、近年見る映画としてかなりエンタメ要素が満載で楽しめる面白い作品でありました。
物語の概要としましては、税務署に勤める真面目な性格の熊沢は、天才詐欺師である氷室から大金を騙し取られてしまう。
熊沢に突きとめられた氷室は、脱税王である橘から10億を徴収する提案を持ち掛けることになります。
熊沢は橘に対して、過去に起きた恨みがあり氷室の提案を受け入れ橘から大金を騙しとり納税させるミッションを始めていく。
氷室と組んだ熊沢は元役者や当たり屋、偽造プロ、闇金親子など、曲者揃いの詐欺集団、アングリースクワッドを結成して綿密な作戦を進めていく。
橘と詐欺集団との裏の裏の裏をかいた頭脳戦の駆け引きは見ていてハラハラドキドキする展開があり面白いところがいくつもありました。
騙し合いだけで物語にどんどん引き込まれていくところはもちろんのこと、モラルや法を誰よりも守る熊沢と冷静で手段は選ばない氷室との正反対同士がバディを組むことによって意外な化学反応を生み、脱税王の橘を追い詰めていくところや地面師詐欺から始まり、詐欺の手口はだんだんと巧妙になっていき、結末の読めない展開の運び方は見事なものだしエンタメとして最高でした。
詐欺師のチーム全員で協力し合う騙しの連携が見事であり、予想外の手口で騙していく。
展開は読めるところはちらほらとありますが、読める展開であってもストーリー構成の支柱がしっかりとしている為、熊沢や氷室を含む、他の登場人物たちの役回りもしっかりと活躍出来ていますし、個性が際立っているところが映画的に見ても好印象でありました。
犯罪には犯罪で仕返しをする監督が『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』に込めた熱い思いが本作から十分伝わるものがありました。

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ゴロウ@読書垢/Noter
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