【感想】映画『インサイドヘッド2』
『インサイドヘッド2』を見ました。
前作『インサイドヘッド』は、この間金曜ロードショーでやっていたこともあり一番最初の作品を見てから2を見ることにしたのですが、本作は小さな子供さんや親子さんと一緒に見ても楽しめる映画だと感じました。
人間が抱く感情たちを擬人化させた世界を描き、2016年にはアカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞しています。
本作の見所はと言うと、新しい感情たちの登場にあります。
子供だったライリーは大きく成長し、高校入学へと控える。
子どもの頃から見守ってきたヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリの感情たちは転校先の学校に慣れる為に新しい友人が出来るようにライリーが幸せに暮らせるようにサポートするのだか、思春期に突入したライリーの複雑な感情の前にヨロコビを含む皆は戸惑ってしまう。
そこで、新たにやってきたのが、最悪の未来を想像するシンパイ。
誰かを羨んでばかりいるイイナー、常に無気力なダリィ、恥ずかしがりやのハズカシ、大人の複雑な感情を司る新メンバーたちがヨロコビらを邪魔もの扱いにして司令部を乗っ取ってしまいます。
高校入学を控えたライリーは、ホッケーの強化合宿に参加することになるのですが、楽しみと不安な気持ちで新しい環境でやっていけるのかと心配な心持ちでいる。
ライリーを大切に思う気持ちは新メンバーたちも同じではあります。
だが、周りに上手く適用しようと思えば思うほど心が迷子になってしまうところは、ライリーの心理描写を見て共感させられました。
新しい環境で頑張っていくことは実際、とても難しいことのように思います。
転校してやってきた先の学校や社会人になってからの新しい職場先で働くことなど。
常に不安感や恐怖感というものはつきものでありますし、ありのままの自分を表現することというのはとても勇気のいることだと感じます。
誰でも皆、完璧な人など存在しないし、失敗や間違いなどもして後悔することもあるだろうと思います。
だからこそ、皆ライリーを守る為には一生懸命に頑張れるのだと思いました。
『インサイドヘッド2』は、大人の私たちが見てもたくさん学ぶべきことのある感動作であると感じさせられました。
個人的に、前作に引き続きカナシミと今回登場したハズカシのキャラクターが好きになりました。