【感想】映画『リアル・ペイン~心の旅~』
『リアル・ペイン~心の旅~』という映画を見た。
ニューヨークに暮らすデヴィッドと従兄弟のベンジーは、亡くなった最愛の祖母の遺言をきっかけに、彼女の故郷であるポーランドへのツアー旅行に参加する。
祖母がかつて暮らした地やホロコーストの歴史に触れながら、性格が正反対な二人は旅の途中で色んな騒動を起こしますが、ツアーに参加しているさまざまな人たちと出会い、温かな交流を通じて旅の先々で感情が揺れ動きながら旅を通して人生の葛藤と向き合う物語で、とても感動させられるものがありました。
性格に癖のあるベンジーに翻弄されつつ、それでも彼は自分たちの家族の歴史や色んな人たちと繋がろうとする彼の素直さは純粋な気持ちを宿しており、それは人の内面に抱える痛みを理解していると感じました。
しっかりものの従兄弟デヴィッドもまた、ベンジーの感情を察して彼と一緒にいる仲の良さというものはとても良かったし、ツアー客との距離感も少しずつ馴染んでいく姿も微笑ましく思うところがありました。
思ったことを正直に話すベンジーの無神経な性格にドキドキさせられながらも、誰よりも繊細な一面があるところは見ていて共感を覚えるところがありました。
ベンジーやデヴィッドをはじめ、ツアー客の人たちも皆それぞれ違う痛みを抱えながら日々を生きている。
心の旅を通して、ベンジーやデヴィッドが旅先で見つけたものは、人生観の中でも大きな価値を秘めたものであると感じさせられるものがありました。
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