【感想】映画『太陽と桃の歌』
『太陽と桃の歌』という映画を見た。
本作で描かれているのは、自然と人間の関係性や伝統的な生活が新しい技術に取って代わられる現代の問題を描いていて、とても興味深い内容でありました。
物語の概要としましては、ソレ一家は、大家族で桃農園を営み、毎年同じく完熟の桃を収穫していた。
ある日、地主から突然、土地を明け渡すように命じられます。
地主が言うには桃の木を伐採し、ソーラーパネルを敷き詰める計画を進めようとしていました。
伐採に反対する父と妻と妹夫妻はビジネスとして賛成し家族の意見は分かれる。
妻や妹夫婦をはじめ、祖父や長男たちはなんとか自らの手で桃農園を守ろうと努めるが、家族間で大喧嘩したりと亀裂がはしってしまう。
土地の再開発という急な変化に戸惑いながら、家族たちの絆が本作では色濃く描かれ、余韻と感動を覚えるものがありました。
桃農園での最後となる桃の収穫は感慨深いものでした。
カタルーニャでの自然豊かな桃農園と瑞々しくて美味しそうな桃の美しさと立ち退きという家族の大問題との対比は上手く描かれ、子供たちの無邪気な様子も初々しかったです。
家族との絆から家族の在り方を問うものもあり、何もできず大切な桃の木が失われていくラストのシーンは切なかったが本作のタイトル、太陽と桃の歌というネーミングがいいなと感じさせられました。
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