【感想】映画『君の忘れ方』
今年一番泣いた映画を見ました。
『君の忘れ方』という映画であります。
物語の概要としまして、主人公の昴は、恋人の美紀と結婚を控えていたのだが、ある日突然、彼女を事故で亡くしてしまいます。
悲しみと苦しみにさいなまれて、心の整理が追い付かないまま、日々の中で昴は完全に自分を見失ってしまいます。
母の連絡から故郷へと帰省し、母の洋子も同じく夫を亡くしていて、昴と同様に心の傷を抱えながら生きていました。
どれだけ思い返しても彼女との過ごした思い出は脳内に留まり続けて美紀を思う度に昴の心には虚しさだけが残ってしまう。
昴は美紀の死を向き合い彼は不思議な体験によって再び美紀と再会する。
目の前に現れた彼女が彼に何を伝えようとしているのか、また昴は彼女に対してどう向き合うのかが問われます。
喪失とグリーフケアから、悲しみとの向き合い方を昴は様々な人との出会いの中で模索していく。
美紀を忘れることは出来ないが、一歩前に進む為には忘れなければいけないことを実感していきます。
思い出し方と忘れ方は一見、意味は異なるがそうでもないことも本作から気付かされました。
心の再生から昴自身は死生観を彼は自覚します。
ケアと倫理観において、人と相互依存性から共同体の関係性が、いかに重要で‘‘グリーフケア’’から内的な感情のサポート、理解なども求められることを『君の忘れ方』から学ぶことがありました。
ケアの倫理観、又はグリーフケアの概念は今後どのように向き合うべきか、本作の忘れ方という一つの答えも素晴らしかったです。
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