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【感想】映画『ゼンブ・オブ・トーキョー』

『ゼンブ・オブ・トーキョー』という映画を見た。
日向坂46の4期生が出演するという情報は知っていたが、彼女たちのアイドルグループの活動やそれぞれのメンバーの名前など何も知らない状態で映画を見たのですが、これが予想以上に面白い作品でありました。
誰が誰でどの子が推しというわけでもなく『ゼンブ・オブ・トーキョー』を見るにあたり、偏った先入観なしで見ることで彼女たちの自然な演技が際立ち、作品の良さを引き出しているのが本作の見所でもあるのではないかと感じました。
物語の概要としましては、東京へ修学旅行にやって来た11人の女子高生たちを描くロードムービーであり、時には笑いあり、感動的なところもありました。
皆、個性的で東京の名所を巡りながら自由行動でそれぞれ思う存分楽しんでいく姿はまさに、現代の女子高生を描いていて、とてもフレッシュな感じが伝わってくるし、推しのいる人にとっては彼女たちを応援したくなる気持ちにもなるのではないかと感じました。
4期生の日向坂46、11人の彼女たちの若さとエネルギッシュさが全快に描かれており、東京旅行を自然に楽しむ姿は見ていて清々しく魅力を纏っているものがありました。
主演の正源司さん演じる池園は東京のゼンブを巡る計画を立てるものの彼女たちは東京でやりたいことを密かに持っていて、ルール構わず好きかってに楽しむところは修学旅行ならではのイベントの良さがあるし彼女らの言動、振舞い、全てが今時の女子高生らしさが醸し出されている素敵な青春群像劇であり、まさに現代の女子高生や若者たちの気持ちに寄り添う演出になっていると思いました。
アイドルの個々の表現性は上手く活かされているし、日向坂46というアイドルグループの存在を知らなかった私でも彼女たちの魅力が全面に伝わる映画だと感じさせられました。
純粋に修学旅行を楽しむ心、気持ちをここまで描くことは難しいと思ったし活動を通しての彼女たちの仲の良さが作品において発揮されているところはとても良かったなと思いました。
ラストにいたっても、卒業から修学旅行の思い出を回想する場面はとても共感したし、女子高生の池園さんの繊細で瑞々しい心理描写の描き方は上手いなと思いつつ、日向坂46を知らない人、もしくはファンの方々にとっても素晴らしい青春映画の金字塔だと思いました。

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