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今、開業のために克服したいジレンマ

街の中に作業療法室を作ろう!と思いたち、準備を開始しました。
インスタ投稿なども開始して、事業の意義や心意気を発信しています。

しかし、具体的に考えていけばいくほど、「これ。お客さんくるのかな。」と不安になったり、「新しいことをするから課題があるのは当たりまえやん。」と気合を入れなおしたり。
気持ちのアップダウンの激しい毎日です。

noteでは、自分の考えをまとめるためのアウトプットをさせてもらっておりますので、ここに書きながら課題を整理したいと思います。

ジレンマ①「そもそもコミュ障だから作業療法」


作業療法士として社会で働くようになってしばらくしてから気づいたことですが、私はどうも、会話が苦手であるようです。
何気ない雑談も、デリケートな話題を真剣に話すのもとてもエネルギーがいります。

心の問題にアプローチするとき、一般的に想像されるのは、きっと寄り添って話を傾聴し、考えの道筋を一緒に整えたり、アドバイスをしたりする姿だろうと思います。

作業療法も、初めてお会いした患者さんとはまずお話をしながら何に困っているのか、などを整理してアプローチの計画を立てないといけません。

「相手が治療を求めてここにいること」「相手は自分を治療者と認識していること」「この言葉のやりとりが自分の治療のためになる、と相手が認識していること」といったたくさんの暗黙の約束事(治療構造といいます)に守られている中では堂々と会話もし、心を開いてもらえるような関係づくりにも努めることができますが、ずっと言葉のやり取りで関わり続けるのはだいぶつらい。

作業療法は私と患者さんの間に「作業」というクッションがあるので、言葉とその内容、病気や生活上の苦しみなどを緩和してやり取りができるのが私にとっての最大の魅力でした。
進路を考えるときにはコミュ障を自覚できていませんでしたが、きっと本能でかぎ分けられていたのだろうと思います。

そんな私が、今不安に思っているのは集客。
足を運んでさえいただければ、心地よい体験をしてもらえると思うのですが、何せ得体のしれないであろう新しい取り組みなので、あちこちでPRしていかないといけません。

話し言葉より書き言葉の方が楽に表出できるので、インスタやnoteに向き合っていますが、ご覧の通り長くて難解。

今更ながら、コミュニケーションの大切さを痛感しているところです。

ジレンマ②「ターゲットは疲れている人なのに、重い腰を上げてきてもらわないといけない」

無認可の作業療法室なので、医師の処方箋がでるような、本格的な症状に悩まされている方の治療はできません。

「病院に行くほどではないけど、なんだか不調。」そういう未病のレベルの方が来て、明日の活力を取り戻してくれるような場所を目指しています。

…私がそんな状態なら…「家でゆっくり寝ていたい。」

そうなんです。とても腰が重いのです。

一日家でゆっくり寝て明日元気に頑張れる人はそれでいいのです。

しかし、かつての私は漫然と疲れていて、不定愁訴が全身を駆け巡っていました。一日ゆっくり過ごしたからとて、休みの夜には「明日が仕事だ」と思うとどーんと憂鬱になり、夜は寝付けない。でも朝が来たらお布団から身体を引きはがし、生活のために出かけることはできたのです。

かろうじて生活は維持できていますが、心に豊かさは感じられない。
時折「これではいけない」と買い物に出かけてみたり、友人とランチに出てみたりしますが、その時は楽しくても結局日々の疲れは変わらない。

そんな人にこそ、来ていただいて、同じ悩みを持つ人と集いゆったり過ごして、暮らしを変えていくヒントを見つけてほしいのです。

もちろん、言語的な交流はむしろ疲れることも多いので、ものづくりや癒しグッズの利用を楽しみながらその場所を共有することが大切なのです。

これを、どうPRしていくか。
お家で休みたい人をまずお家から引っ張りだす。
そして来てくれたからには、何か変化を感じてもらう。

コミュ障作業療法士が大変なチャレンジを始めてしまいました。

応援とか、いいアイデアとか、ご意見とか、いただけましたらうれしいです。


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