自由律俳句 18
2024年8月を詠む
猛暑で始まる8月の朝
眼鏡を新調し古い眼鏡はリサイクルで回収さるる
40℃超えが平均気温になる夏は近し
夏向けの食品の「涼の音エール」のビールが誘う
初めて食べた豆乳冷麺にキムチは合わず
畳入れ替えて青畳の香強し
しらすと梅のおかかパスタサラダの塩味が強気
立秋が来るも秋はまだ遠くに
原爆忌の裏で砲弾の飛び交う国があり
行く道で一匹のトンボに追い抜かれ
猛暑日の仏壇の花の萎れが早し
フレンチポテトフライ 誘惑の塩味
盆の入り 通勤電車のラッシュ無く
愛用のスマートウォッチの寿命尽き
新しいスマートウォッチが即配で届く今日日
彼の国で戦の続く終戦記念日
柑橘系ビールに癒される猛暑日
弁当・総菜コーナー前で仁王立ちの人たちを避け
新紙幣の津田梅子氏がしわくちゃでしのびなく
新品の畳の目を確かめるように素足で立ち
令和の米不足と言われ店頭に米の無き
「常温で保存」の定温がわからなくなる猛暑
歯科医院の本日の歯のメンテは丁寧で
急な雨と晴れとの合い間の道が蒸す
台風10号の意地悪く進路定まらぬ不安
残暑の中 店頭に並ぶ食材は秋
エアコンの室外機ホースからこぼれす水はスズメの給水器
オリンピックが平和な祭典と謳われたのは遠い昔に
台風10号 牛歩のごとき進路を見守る
∵ ∵
8月8日の夕方に、宮崎県震源の大きな地震がありました。
その後、南海トラフ地震を踏まえて各県に注意勧告が出て、1週間様子を見ることとなりました。ちょうど8月のお盆の時期と重なって、交通機関も不安視でしたね。
後半は台風が発生し、台風10号の進行が遅く、進路も予測がつかない状態で、影響は月末まで続きました。
前半は猛暑日が多く、外出も控え目となりました。しかし、地元や近場のイベントに出かけ、夏を楽しむこともできました。
小規模のクラフトビール祭りで柑橘系のビールとドイツ製法のヴァイツェンビールは美味しかったです。
夏にぴったりです。
今年はフランス・パリでオリンピックが開催されました。
平和の祭典と謳われていますが、開催中でも戦争や紛争が起きている国があり、私は心から楽しめない大会となりました。
そして広島・長崎の原爆忌、終戦記念日の間も戦争は行われており、哀しみと憤りが募りました。
自然災害は予測や予防はできないことが多いけれど、紛争や戦争は人間が起こすこと。私利私欲に走る首長が上に立つと、平和とは遠くなるのだな、と思います。
気候がおかしくなっている今、もっと考えなくてはいけないことがあるはずなのにね。
我が家の和室4部屋の畳を入れ替えました。
もう10年以上も替えてなかったなかったので、夫が思い切って交換しようというので。
もっと早くやりたかったのですが、在宅で義母の介護をしている間はできず、亡くなってから5年目にして、ようやく替えることになりました。
青畳の香りと畳の目の違いに驚きますね。
8月は猛暑と自然災害の月でした。
9月が穏やかでありますように。
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