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生活環境と考え方の相違

 生活環境が違いますと、そこに育つ”人間の気持ち”を理解することは、簡単にはゆきません。それには、相手の立場になって考えてみるだけの度量がいります。

 人間には、生まれながらの霊性というものがあります。したがって人間のものの考え方も霊性の違いによって、違いが生じるとしても不思議ではないでしょう。それに加えて、人間は育った環境に支配されやすくできています。そのため異なった環境に育った”人間の気持ち”を理解するには、それだけの覚悟がいりましょう。つまり、相手の気持ちになり、立場になって、考えてみるだけの広い度量と努力を必要とします。
そうした誠意を、お互いが棚にあげて、自分本位に自分の考えを正しいとすることが、今の世では当然なことになっていはしないでしょうか。そのことの反省もなく、相手を自分本位にみていたのでは、いつまでも世の中は明るくならないでしょう。

 自分という一個の人間においても、考え方は変わることがあります。自分自身においてもそうなのですから、この世では、何事も見直し聞き直してゆくことが大切です。

 そう思いますと、大本のみ教に、「見直し聞き直し」がとくに強く諭されていますことは、新しい世界をきずく上に、もっとも意義ふかいこととおもいます。

 ただ、現代は、精神の持ち方のあぶなかしい人がかなり多くいます。単純にひがみ、単純に理性を失う人がいますから、なかなか辛抱のいる大へんなことです。

『寸葉集』 出口直日著

これまでのお示し

礼儀正しいと言うことは
https://note.com/azumanohikari/n/n50079f138b16

男は何より決断が肝要だ
https://note.com/azumanohikari/n/n2607373a7e93

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