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【人生ノート340】「自分のしていることは間違いではないか」と、つねに怠らず省みねばならぬ。

常に楽天気分で

こういう世の中になってきた以上は、一度は精神的、物質的ドン底の生活をくぐって来ねば、一人前にはなれぬ。なま半可な悟ったふりのことを言っていても、はじまらない。

訳なくして苦しむことはない。どんな境涯におかれても、つねに楽天気分で、どこまでも開発進展してゆく勇気がなくてはならぬ。ちょっとしたことに行きつまったり、ヘコたれたりするのは、坊や嬢チャン育ちの証拠だ。

こうして、人間として今の世に生まれさせられた以上は、泣いても恨んでも仕方がない。ただどこ迄も苦難を切りぬける努力が必要なだけだ。はな歌気分で「なんでも来い」の気概がなくてはダメの皮だ。

何度も窮して、何度も通じた人間でなくては話すに足らぬ。

大名にでも乞食にでも、ちょっと見て分からんくらいに早変わりのできる人間でなくては、今の世の間には合わぬ。

すべき時に、すべき事をわきまえることが、一ばん大切だ。

「自分のしていることは間違いではないか」と、つねに怠らず省みねばならぬ。

『信仰覚書』第二巻 出口 日出麿著

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