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苦しい時には神を頼め

苦しい時には神を頼め、人が誠心誠意に祈願する時には、かならず神霊界へ通じるのである。

医師へ行くまえに、まず、うぶすなの神さまへ参れ。腕を組んで考え込むまえに、まず、暗祈黙祷せよ。やけくそを起こすまえに、まず、神言をあげよ。

神は見透しであり、神の慈悲は無限であり、神のみ力は無辺である。

つねに自力のみによって、すべてを解決せんともがくのは、ちょうど、赤児が四斗俵をかたげんとし、蟻が汽車を曳かんとしてあせっているようなものである。自分の思慮と力とにおよばぬことは、どうしても他力にまかすより外はない。人間で解決のつかないことは、神さまに裁いていただくより外はない。

『信仰覚書 第五巻』 出口日出麿著

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