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感情がいわゆる小我?

人は心の持ちよう一つで、詭弁も雄弁にまさり、雄弁も詭弁に劣るものです。

また、言い訳はしなくてはいけないこともあり、言い訳のため、かえって逆効果の生じることもあるということを知りました。

結局、自分の立場だけで、周囲の影響をおもわぬ人へ、考えのいたらぬことは許し合わねばならぬが、そのために迷惑をおよぼした時は、やっぱり自分の言い分は一おう言うとしても、「悪かった」との一言が、人の心を和らげる大事なポイントであることも分かりました。

いかに正直であり、道理があっても、単刀直入を人みなは喜ばないことも知る。

紆余曲折、技巧あるポーズを人は喜ぶものであることも。

自分だけが正しいのではない。たしかにそうなのであると、一おうも二おうも、己をおさえてみても、どうにも承服しないものがムクムクと込みあげてきます。

理屈でなく感情が許さない。この感情というものが、いわゆる小我というものなのでしょうか。


花柳界出の人には、我のとれた、身魂の磨かれた人がいます。

『寸葉集』 出口直日著

これまでのお示し

人の言うことも聞いて
https://note.com/azumanohikari/n/nd8b2b3ebb6bd

日常行為と実行の心得
https://note.com/azumanohikari/n/nc723a1892b67




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