正月明けのもやもや 後編
前回までのお話し
年末年始の家族の行事をつつがなく終え、通常の生活が戻るかと思いきや、認知症の義母が混乱し、今までなんとか上手にこなしていたつもりだった嫁の私が、認知症の人相手に正論で言い負かすというやってはいけないことをやってしまい、だんだんとやさぐれた気持ちになって、自分の時間を取り戻そうと片耳にイヤホンを突っ込んで、ポッドキャストをひたすら聴き…
あ、そうだった、今年は、ずっと聞いてたけど去年杉田敏先生が引退してショックで聞くのを辞めていたNHKのラジオ英語講座を再開するんだった。と思い出して、大西先生のラジオ英会話を聞きながら台所仕事をしていた。すると、コタツに首まで埋まってゲームをしていた夫が、「あーあ、婆さん、雪が降ってますよ」と変な声を出して、話しかけてきた。
そこで、私はブチッと切れた。沸点が低すぎるのかもしれない。そんなところで、切れてはいけないのかもしれない。だけど、「ばーさん、て誰のこと?(私しかそこにはいないので、私ってわかっているし、実際、孫が産まれたのでおばあさんであることは事実なのだが。)ばーさんって言わないで!話しかけないで!ラジオ聞いてるから!」っと、今までワイヤレスイヤホンを髪で隠していたのに、わざわざめくって見せた。(夫は、ワイヤレスイヤホンの存在もポッドキャストもよくわかっていない。)
そして夕飯時、おばあちゃんも一緒だったが、ちょっと言い争いを目の前でしてしまった。耳が遠いし、理解力もないので、何をもめているか説明してもこじれるばかりだし、そもそも説明できるようなことは何もなく、ただただ悪い雰囲気なのだった。ちなみに今まで夫婦で険悪になったとしても義母の前では一旦休戦していたのだが、やさぐれた私はもうどうでもいいや、そんないい子ぶりっ子はやめてやる。と、やけになっていた。
今書いていても恥ずかしい。いい年をした大人がいい加減にしろ。と言いたい。
でも、いい歳をしていようが、後から考えると馬鹿みたいだろうが、その時は、もうどうでもいいや。みたいな気持ちになってしまっていた。余裕が無くなっていたんだと思う。そんなことで、余裕が無くなって、冷静に対応できなくなるのも情けなく、情けない自分を責める気持ちでいたのだけど、みんラボを聞いていて、たかちんさんが、ダメなところを他人にたまに可愛いって言われることあるよね、自分で自分のダメなところをヨシヨシするといい。という話をされていて、これだ!と思った。
私は、いい大人で妻で母親で嫁でおばあちゃんでもあり、もう53歳だ。そんなことで余裕なくなってどうする。もっと大変な状況で頑張って上手くこなしている人は沢山いるはず、なんて小さい人間だ。と、自分が嫌になっていたんだけど、そうじゃない。いい大人とかいっても、所詮そんなもの。いつもニコニコ余裕で優しい人もいるかもしれないけど、できないものはしょうがない。そうできない時もあるし、意外に今まで頑張ってたじゃん。ヨシヨシ。そういう時もあるよ。ヨシヨシ。そんな完璧な人なかなかいないもんだよ。ヨシヨシ。
まあ、夫にイラッとする問題と、おばあちゃんが訳分からない事やり始める問題は続くのだが、いつも完璧対応はできなくても大丈夫。時々爆発しても、あるあるそれぐらい。と、自分をヨシヨシしてあげたい。
まあ結局のところ、自分を買い被って、まだストレス感じてないと思っていたんだと思う。それくらいで、すぐ嫌な人間になってしまうダメ人間ということを自覚して、自分のことを叱咤激励するよりは、褒めて育てていくことにしよう。
タカキユウトさんと、たかちんさんのお陰で、ちょっと気持ちの整理がつきました。よし。