見出し画像

年寄りの後ろ向き発言に引きづられない、「放っておく力」、「反応しない練習」

毎週日曜日、ひとり暮らし父と話す。
最近、後ろ向き発言が増えてきた。
私は、娘でないと言えないゲキを厳しめに飛ばす。
「なかなか長生きもしんどい」とか言い出すので、「大丈夫、そのうち絶対終わるから」と太鼓判を押す。そうやって厳しめに励ましながらも、電話を終えると、なんとも言えない気持ちになる。多分私は、どちらかと言えば共感力が高い方だと思うので、その気分に引きづられそうになる。歳をとって色々体も不自由だろう、ひとり暮らしも長くて寂しいだろうなどと思い始めるとキリがなく、なんとか前向きに楽しく暮らしてもらう為に何が出来るんだろうかとか考えてもキリがない。
そして、一緒に暮らす義母も又、うちのじーさん以上にジメジメと暗い。認知症で訳わからなくなると楽なのかなと思いきや、訳がわからない事を気に病んで負のスパイラル。おばあちゃんにも真面目に対峙すると、気分が引きづられがち。

なので、「放っておく力」「反応しない練習」これらの本を読んだ。もう何が書いてあったかうろ覚えなんだけども、タイトルが全てを語っている。

放っておく

反応しない

「そうだね、大変だよね」と相槌を打ちはするが、引きづられない様にする。
おじいさんのヤレヤレも、おばあちゃんのメソメソも、そうなんだなぁとは思うけど、それは彼ら自身の問題で、彼ら自身にしか解決出来ない事。私ごときが、どうにかしてあげられる問題ではない。彼らのようにヤレヤレだのメソメソだのしない年寄りになりたいと思うけど、その歳にならなければわからない事があると思う。
私は今の私の歳で思ったり感じたりする事に注力するべきで、彼ら年寄り発言にはあまり引きづられないようにしようと思う。

「あんた、もしかしてサイコパス?」と思う程に、鈍感力の強い夫を見習った方がいいかもしれない。
実の母親の惚け具合に付き合って、心が疲れてないかなと気遣ったら、「いや、全然平気。ばあさんは、もういいんだよ、ほっておけば。自分だってジジイなんだから、ばあさんはもう適当でいいから、自分を優先する。」との事。
尊敬する所とかあまり無いけど、そのサイコパスなメンタルはすごいと思う。それくらい割り切らないと、長丁場で年寄りの相手は出来ない。

マイナスオーラを撒き散らす年寄りにはなりたくない。
でも、私もそうならないとは言い切れない。

そしたら、真剣に付き合わなくていいからね、若い人達。