ここまで来たら見届けるし普通にいい映画だったやろ!【室井慎次 敗れざるもの 生き続けるもの ネタバレ感想】
どうも、あずきです。
本日は踊る大捜査線のスピンオフ『室井慎次 敗れざるもの 生き続けるもの』のネタバレあり感想をしていきたいと思います。
もうXで感想語りたくないんでね・・・(マイナスな意見が多すぎて)
noteで思いの丈をぶちまけたいと思います。
ざっくり感想
この映画の価値を伝えるとするならば『家族』がテーマでした。
ある意味、踊るでしか描けない犯罪加害者家族、犯罪被害者家族のその後というテーマで過去作とのクロスオーバーで実現したのがこの作品です。
最初座組が発表されたさい音楽がドラマ版から2までを担当した松本晃彦さんでもFINALまで担当した菅野祐悟さんでもなく、武部聡志さんだったことに『?』となっていましたが、これは納得でした。今回は家族と人間室井慎次のドラマだったので音楽が武部さんになったのだと予測されます。
ドラマ版から25年以上描かれてきた室井慎次の最期の花道が見事に描かれていた映画だと思います。
あのラストは綺麗に死ぬのではなく、結局は約束を果たせなかった男の無念さを表したあっけない終わりだと思えば納得です。
本当に柳葉さんお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
ここからは、細かい推しポイントを見ていきます
松下洸平お前最期まで怪しかったな笑
劇中で起こった殺人事件の捜査員として警視庁から派遣されてきた松下洸平演じる桜章太郎。
事前の宣伝とかだと『青島イズム』の継承者として言われていましたが、、、
私からするとどうみても『お前、日向真奈美のシンパだろ』と思ってしまいます。ヤケに彼女に対する解像度が高すぎる。ただ、これはおそらく青島の役割を章太郎と矢本悠馬さん演じる所轄の交番警官・乃木と分散した結果、青島の陽の部分が全て乃木に吸い上げられ、青島の隠というか【危うい部分】が章太郎に乗り移ったのだと思います。
THE MOVIEとかTHE MOVIE3でも日向真奈美は青島に近しいものを感じていますし、それでも正義を貫く青島という人間のある意味での危うさが章太郎というキャラクター通して具現化したのだと思います。そしてそれを丁寧に演じる松下洸平さんの演技は本当にお見事でした。
君、次回作でも暗躍するんでしょお?で、スパイとしてラヴィット!出るんでしょう?(それは違うドラマや)閑話休題
前編で歪みあったメンバーの急速な手のひら返し
室井さんが田舎に引っ越して、ただでさえ余所者なのに犯罪関係者の子どもを引き取って育て反感を買い、そして近くで死体遺棄事件まで起こり街には監視カメラが大量に設置されるに至った。
『まぁそらああいうことされるわな。』という前編や後編の導入部でしたが室井慎次の信念に惹かれ、みんな急速に協力的になっていきます。その掌返しのクルックルさはネット民も驚きのスピードでした。それで思わず笑っちゃいましたが
歪みあっていた『裏付け』がキチンと描かれたのは本当に良い点でした。人間臭さがそこにあったからですね。この点が結構レビューによっては否定的な人もいるんでけど僕は好きです。
子どもたちが1人の人間として成長していく物語
劇中には3人の子どもが出てきます。異なるバックグラウンドを持ち、一筋縄ではいかない子どもたちでしたがみんな『親とは違う1人の人間』として圧倒的な成長をみんな遂げました。
昨今言われる『毒親』の支配どうのこうので盛り上がる人たちに対する痛切な皮肉にもなっていると思います。だからフックに引っかかって否定的な呪詛をぶちまける人が多いのも事実。
家族の絆は大事だが、子どもは自分とは異なった1人の人間である。
こんな当たり前のことですがともすると忘れてしまいがちな大切なことを伝えていたと思います。
タカは本当に揉まれて真っ直ぐ育ったし、彼がこの映画の影のMVPと言ってもいいでしょう。杏は親の洗脳が(半分)解けたいいエンドだったと思います。リクだけが今後どうなるか少し不安ですがタカと杏が近くにいるなら安心だと思います。
大人たちの葛藤と演じる演者の役への理解度
前編で難しい立場だったのが生駒里奈[さん演じる弁護士の奈良。
後編で最も難しい立場だったのが、稲森いずみさん演じる児童相談所の所長松本。
両者とも依頼人の利益や組織のルールと本来あるべき姿の狭間で悩み、時に割り切りともいえる態度を見せます。
その悩みの中にある葛藤をお二人が良い形で演じきっていたと思います。
そして、この葛藤がキチンと2人のキャラクターを視聴者が『憎むべきキャラクター』に仕立て上げている。そこを描くスキルは本当に本広脚本は見事なんですよね。全てに人間臭さがある。
という推しポイントをツラツラ語らせていただきましたが、ここからは『踊る』シリーズの今後を見ていきます。
『踊る自体のリブート』しようとしているのではないか
踊るは97年に始まり再来年で30年を迎えます。
2003年の2以降一回休眠期に入った際、レジェンドとしてスピンオフが5作(交渉人真下、容疑者室井、逃亡者木島、弁護士灰島、警護人内田)が制作され劇場版3以降はそのスピンオフからのキャラクターも出てきて本編が制作されました。
踊る自体は周年をどうこうする作品ではありませんしFINALという形で『湾岸署の物語』は完結を迎えています。
主だったメンバーはもうほとんど湾岸署には残っていないことも今回の作品で明言されています。(すみれさんは退職、青島くんは本庁勤務などになってる他のメンバーも部者や勤務地が異なっている。)
で、リブートする際に障壁になるのは原典のキャラクターたちの処遇になります。3やFINALではあまりにも2以降のキャラの動きが拙速すぎる部分もあって不評な面もありました。(組織内での人間ドラマやギャグ路線を事前の関連作にもっていきすぎて本編が『事件』に焦点が寄りすぎて『踊る』っぽさがなくなったも不評の一因)
なのでまずはレジェンドという形で今までのメンバーたちのその後を描き、物語を描く上でともすると『障壁』となりうる主要メンバーを物語から『綺麗に退場』させ、章太郎のような新キャラを売り込み、それらのキャラクターを使って正式な『シン•踊る大捜査線』を作ろうとしているのではないかと思いました。
となると今後作られるスピンオフの候補としては、今回詳細がほとんど触れられなかった深津絵里さん演じる退職後の『恩田すみれ』、なんだかんだ湾岸署の署長に居座っているであろう『真下正義』(ついでに奥さんの雪乃さんのその後を描く)の再スピンオフ、そして今回初登場した本庁の『桜章太郎』の物語を前編とし、その後編として『青島俊作』を描くこの4作ぐらいが候補になるのではないでしょうか。
で、このスピンオフの区切りをもって青島くんは殉職とまではいかなくても物語からセミ退場し、ここまでで出てきた新キャラたちで『シン・踊る大捜査線』を作ると大胆に予想します。
というかここまできたら見届けるぞー。
あと、ついでにいうなら踊るの世界って岡田くん演じるSPとも世界線繋がってるので、桜章太郎が実は公安の潜入捜査官だったと言ってもそれほど驚かない。(いい加減離れろ)
というわけでまた。