共働き世帯における「休みやすさ」の重要性
先日noteで「休みたいときに休めるのがワークライフバランスだ」という内容の記事を拝読した(リンクは下記)。
なるほど確かに、と深く頷いた出来事があったのでここに残しておきたいと思う。
有休取得理由は「子供のため」
私はいわゆる「ワーママ」で、3歳になる子供の子育てをしながら会社員をやっている。
子育て経験のある方ならご納得いただけると思うが、有休の取得理由・圧倒的1位は「子供(の看病)のため」である。
それでも長期で体調を崩すことは少なくなってきたのだが、そんな僅かな希望をかき消すようにやってきたのがこのコロナ禍だ。
我が家はこの1ヶ月だけで、コロナ蔓延防止を理由に保育園が2度も休園する事態となった。
勿論そのこと自体に文句を言う気は全くないのだが、3歳児がポンと休園で自宅にいることになると、色々な「すったもんだ」が始まる。
子供は濃厚接触者か。休園期間はいつまでか。夫婦で分担してどのように子供を見るか。
そのあたりに何とか折り合いをつける際に重要なのが「仕事の休みやすさ」である。
「休みやすさ」が心の余裕を生む
夫婦でどのように休みを分担するかは、家庭によりそれだけで軋轢が生じる議題だ。
だが幸いなことに、私たち夫婦ではあまりその点に関してギスギスとしたことがない。
それは何故だろうと考えた時に、やはり重要になってくるのが「仕事の休みやすさ」という点なのだと思う。
先の自己紹介で述べた通り、私はしがないベンチャー企業社員だ。
大変ありがたいことに、弊社はこの「仕事の休みやすさ」という点において(特に制度的に)ストレスフリーに近いと言える。
ベンチャーという流動性・柔軟性の高い企業ということも背景にあるのだろうが、先日弊社に「コロナ禍でのコアタイム除外制度(以下『除外制度』)」というものが導入された。
子供に突然の休園や休校があった場合は、普段指定されているコアタイムを外しても勤務が可能、という制度である。
そもそも弊社はフレックスタイム制で、指定された4時間のコアタイムにさえ勤務していればその日一日は出勤扱いとなる。
除外制度は、この「指定された4時間」を外れて勤務をしても勤務したとみなす、という特別措置だ。
もっと端的に言えば、「一日のどこかで合計4時間働けば、その日は勤務したものとみなす」ということである。
「どこか隙間時間でも何とか働けば、勤務時間として計上される」
この事実は本当に大きく、極端に言えば子供を寝かしつけた後に仕事をしても勤務時間にカウントされるということだ。
(勿論、深夜にかからないように心がける必要はある)
1日のどこかで数時間を確保できれば、休みは最低限で済む。
この事実が心に余裕を生み、夫婦間調整の中で心を穏やかに会話をすることができる。
考慮すべき「相手の休みやすさ」
加えて重要になるのが、パートナーの「休みやすさ」だ。
私の主人はこのコロナ禍でテレワークが選べるようになり、かつ労働環境として「看護休暇」「時間有休」というものが許されている。
看護休暇は「子供を含む親族の看病の際、有休とは別に休みを取得できる制度」。
時間有休は「1時間単位で有休が取得できる制度」だ。
夫婦でこの制度を組み合わせると、非常に柔軟性に富んだ働き方ができる。
例えば両方テレワークができる日であれば、「基本私が子供を見ていて、どうしても出なければいけない会議の時間はパートナーが時間休を取る」ということができるのだ。
このお互いの「休みやすさ」が、夫婦円満に一役買っていることは言うまでもない。
何が言いたいかというと、日本にもっとこの「休みやすさ」が広がればQOLは改善するのではないか、と思う。
私の挙げた例は共働き世帯に特化しているが、例えば通院をしたい、習い事をしたいという時に「休みやすさ」というのは非常に重要になってくる指標だ。
旧態依然たる会社が多い日本では、すぐには難しいのかもしれない。
また制度が整っていたとしても、実際には社内の雰囲気で休みにくい、ということもあるかもしれない(この辺りについては、また別の記事で)。
それでもまずは制度という「箱」から整っていけば良い。
その為には自分は何ができるだろうか、と。ふと子供の昼寝中に考えた昼下がりだった。
余談:本日の我が家の過ごし方
蛇足となるが、そんな我が家の本日の過ごし方を残しておこうと思う。
朝8時。子供の休園が決まっていたので「除外制度」を会社に申請。
在宅勤務を始める主人の横で「どこに行こうねー」などと子供と計画を立てる。主人は本日午後は出社の日。
朝9時。本日の行先は、ちょっと遠い公園に決定。
「お昼ご飯は外で食べたい」という子供の発言を聞きつけ、主人が仕事の合間に2人分のおにぎりを握ってくれる。
並行して、私は出かける諸々の準備を整える。
午前10時。子供を自転車に乗せて出発。
仕事の邪魔にならない頻度で、子供の様子をポコポコ写真でLINEする。
午後2時。「帰ったらお父さんいないよー」などと諭しながら帰宅。
砂まみれになった子供の服を即行で着換えさせ、疲れてウトウトし出したところで寝かしつけに成功。
午後3時。在宅勤務開始。
本日は元々半休と組み合わせる予定だったため、2時間勤務できれば御の字という気持ちで業務。
(なお、子供と一緒に寝落ちしないよう強靭な精神力が必要だったことは言うまでもない)
午後5時。在宅勤務終了。
子供を起こし、最低限の夕食の支度を整える。
午後6時半。主人帰宅。
私が用意していた以外の必要おかずをサクッと作ってくれて夕食。
午後9時。子供就寝。
寝かしつけで寝落ちした私が23時ごろに起きるのは、いつものことなので一旦割愛(起きたら洗い物が済んでいた。主人に頭が上がらない)。
ここまで歯車が噛み合う日は少ないが、またこんな日が心穏やかに過ごせれば良いなと思う。
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