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ここにある創意

金曜日の体と脳が朝早くに起きてきた

夏に行きつけの喫茶店ができた。お酒も飲める。おつまみを迷っていると、選ばなかったほうを少しだけ小さくして温めて追加してくれる。
月に一度訪れるたびに、メニューの創意にいつも魅せられている。
たとえば、たまごスプレッドには、マヨネーズの代わりに豆乳クリームが使われていた。
わたしに判るのはブラックペッパーまで。ニンニクとオリーブオイルはどこから出てくるのだろう。
🫒

最寄駅からひとつ離れて、20分ほど歩く。空けておいてくれる窓際の席に座って、カカオが練り込まれたパンに惣菜がのせられていること、サツマイモのきんぴらには砂糖が必要ないこと、ジンコークのスパイスが喉に美味しいということを、発見する。

あま と しょっぱが好きなのだ。

取り揃えられている本が自宅のそれと似通っている。エドワードゴーリーはともかく、手話辞典、てにをは辞典まで自宅と重なっている棚なんて、そうないだろう。塩谷舞、北18条文学まであるのか。

図ることなくPOPEYEを眺めた。家に料理特集があったな。『オオカミの家』にヒーヒーと言ったあとに、映画を紹介しあって、また来ますと出て行く。

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