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劇団四季ミュージカル『アナと雪の女王』を観てきました〜ありのままにレリゴーで感動した話#ネタバレあり

こんにちは、水無瀬あずさです。11月なのに日中は半袖で過ごせるとか夏はいつまで居座るつもりなのかしらと気がかりな今日このごろ、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

さて、本業ITエンジニア、副業Webライターのわたくし、フル在宅ワークのため基本的に引きこもりです。毎日Wiiヨガと筋トレはしているものの、平日は基本的に玄関からは出ない生活を過ごしているとさすがに、「忙しくて会社と家の往復しかしてない」ってのとほぼ変わらない状況ではないかと思いました。

どれほどお金を稼げていたとしても、これではあまりに生活が貧しすぎる。これはもう自ら強制的に出かけるイベントを作るしか無いと考え、思いついたのが演劇鑑賞でした。そうだ、劇団四季にしよう。都内にすぐ出られる横浜って素晴らしい。

そして本日、劇団四季ミュージカル『アナと雪の女王』を鑑賞してきました。ぶっちゃけアナ雪って別に好きでも嫌いでもなかったのですが、リアルで見たアナ雪は本当に本当に素晴らしかった。仕事を休んでも行く価値がありましたね。今回は、そんな劇団四季ミュージカル『アナと雪の女王』を鑑賞した感想などをつれづれと書いていきたいと思います。

芸術の秋、文化の秋、秋は何かと心揺さぶられる季節。新しい刺激を求めて、この秋は劇団四季のミュージカル鑑賞に出かけてみてはいかがでしょうか?


劇団四季と『アナと雪の女王』

劇団四季は、ブロードウェイやディズニーなどを題材としたミュージカルの制作企画・興行運営を行う劇団です。

700名以上の俳優、経営350人、技術350人のスタッフにより、東京5か所・大阪1か所・名古屋1か所に設置した専用劇場を中心に年間3,000ステージ超を上演(興行)する。年間観客動員数はリピーターを含めて約300万人。1970年代以降、海外ミュージカル作品のロングラン上演を通じて日本にミュージカルを定着させるのに大きな役割を果たした。
海外ミュージカルの輸入によらない、浅利慶太がプロデュースを手がけて制作する「劇団四季オリジナルミュージカル」や「劇団四季ファミリーミュージカル」も人気がある。また、自由劇場開業後は従前のストレートプレイの上演も増加している。

引用元:Wikipedia

私は中高を三重の私立6年制のカトリック系女子校で過ごし、聖歌隊に所属しハンドベルをやっていました。そのときに演奏した「オペラ座の怪人」と「CATS」(memory)がきっかけでミュージカルに興味を持ったのですが、三重の片田舎に四季は来てくれない(昔は地方に劇場も無かった)もので、CDを買って聞きまくっていた思い出があります。CATSは今でもほぼ全部の曲を歌えるよ!

今も残っているCDたち

東京はいいな、劇団四季の舞台を見れて。そんなふうに思っていた私が、奇しくも横浜で家庭を築いたわけで、ミュージカルだってちょっと移動すればいつでも見れる状況になったわけです。外で働いていたときは忙しくてなかなか行けなかったけど、今ならいくらでも行ける。そりゃ行くよね!ってなもんです。チケット代は決して安くはないけど(S席で税込13500円)、華やかな舞台鑑賞は心の栄養。これからは半年に1回くらい行きたいです。

ちなみに私はこれまでに『オペラ座の怪人』と『ウィキッド』を見ました。いつかCATSを生で見るのが夢です。

さて、ディズニーの『アナと雪の女王』については、今からご説明するまでもないかもしれませんが、簡単にあらすじを。

凍った世界を救うのは—真実の愛。ふたりの心はひとつだった。姉エルサが“秘密の力”に目覚めるまでは…。王家の姉妹、エルサとアナ。触れたものすべてを凍らせてしまう“禁断の力”を隠し続けてきた姉エルサは、その力を制御できずに王国を冬にしてしまう。雪や氷から大切な姉と王国を取り戻すために、妹アナは山男のクリストフとスヴェン、“心温かい雪だるま”のオラフと共に、エルサの後を追って雪山へ向かう。アナの思いは凍った心をとかし、凍った世界を救うことができるのか? そして、すべての鍵を握る“真実の愛”とは…?

引用元:『アナと雪の女王』公式サイト

アナ雪が流行ったのはうちの子どもたちが幼稚園の頃。ママ友たちがなぜかこぞって「私は映画館に◯回見に行った!」とか自慢大会をしているのを、「ほへ~流行ってるんだなあ」と聞き流していました。我が家の男子2人はアナ雪に欠片ほども興味を持つことがなく(そもそもディズニーに興味がない)、おかげで私も全く興味がないままブームは過ぎていきました。

その後、母が「アナ雪のDVDが欲しい」と言い出したので、実家へ帰省したときに買ってあげたところ、たまたまそれがBlu-ray版で、なぜかBlu-rayディスクとDVDディスク両方が入っており、DVDのほうを貰い受けました。で、せっかく貰ったしってことで一回だけ見ました。「なるほど、ありのままにレリゴーしているのはアナではなく雪の女王の方なのね」という知見を得ました(しょぼい)。

貰い受けたDVDディスク

年を経てその後、大好きなゲーム『キングダムハーツ3』にアナ雪の世界が登場し、あーあったねそんな話、てな感じで思い出しました。私にとってアナ雪=キングダムハーツなのです。好きな人ほんとにごめんなさい。ハートレスが跋扈するなか、一生懸命レベル上げを頑張ったのが思い出深い。

ミュージカル『アナ雪』を観た感想

長々と前置きしてしまいましたが、劇団四季ミュージカル『アナと雪の女王』を実際に見て感じたことなどをまとめていきます。感じ方は人それぞれだと思うので、あくまで私個人の感想としてお楽しみいただければと思います。

座席は2階最前列の真ん中!

「劇団四季のミュージカルを観よう!」と思い立ったのが10月25日。特に日付に指定はなく、いい席があればその日にしよ♪って感じで探していたところ、素晴らしい席を発見したのです。2階席の最前列、しかも真ん中あたり。

赤い席です

予想だけど、たぶん一生懸命頑張って最前列を予約したけど、急に行けなくなって泣く泣くキャンセルされた席なんじゃないかな。そんな思いを私が引き受けることにして予約をし、本日の開演となったわけです。最前列、目の前を遮る人がいないってサイコーです!

上演前に座席から舞台を撮影してみた
(上演5分前までは撮影可)

上演日ギリギリだと、意外とキャンセルされたいい席がぽっこり空いていることがあるんですよね。「絶対のこの日!」という指定がないなら、探してみるといい席に巡り会えるかもしれません。おすすめ。

リアルならではの素晴らしさ

コロナ禍でリモートワークが広く普及し、オンライン会議、オンライン飲み会、オンラインライブなども一般的になりました。オンラインは便利ですが、リアルではないゆえの難しさがあるもの。私たちはコロナ禍を経て、リアルだからこその素晴らしさに気づいたはずです。オンライン飲み会では全然盛り上がらなかったのに、リアルで会ったら深夜までだっていくらでも飲める。質問のためにチャットで20行くらいかけて書いた内容が、直接会って話したら1分で済んだりする。そういうの。

舞台も同じです。オンライン鑑賞は家でリラックスしながら見れる良さがあるものの、劇場に足を運んで受ける衝撃は何にも代えがたいものがあります。あの、舞台の盛り上がりとともに、体がビリビリ震える感覚。脳に直接メッセージが届けられるような、心が震える感動。それだけで涙があふれるような。ぜひできるだけ多くの人に、実際に劇場に足を運んで体感してほしいものです。

「コロナ禍があったので、舞台なんて久しく行っていない!」って書こうと思っていたのですが、いや待てよ行ってるぞと思い直しました。カービィフェスに思いっきり行っていましたね。やっぱりライブは良い!

レリゴーのシーンに号泣

ミュージカルは2部制で、第1部は冒頭からエルサが城を追われてレリゴーして氷の城をこしらえるまでとなっています。この幕間直前のシーンがもう、圧巻!語彙力がアレで申し訳ないのですが、本当にもう圧巻としか言えない素晴らしさなのです!

映画でもある意味一番の見せ場と言えるこのシーン。エルサがすべての苦しみから解き放たれ、魔法を持っている自分を隠すことなく「ありのままで」いることを選択するという、物語の分岐とも言える場面です。

氷の城が地中からメキメキと現れ、あっという間に世界すべてを氷で包んでエルサだけが身を置ける白い世界を作り上げます。映画はアニメーションCGなのでいくらでも作れるものですが、ミュージカルでこれをどう再現するのかがとても気になっていました。

実際のシーンは、氷を再現したキラキラした舞台装置地ともに、壮大なプロジェクションマッピングによる幻想的な場面が見事に再現されていました。女王のドレスから雪の女王の白いドレスに早変わりするシーンは本当に圧巻です。「え、どうやったの今!?」ってビックリしするとともに、鳥肌が立ちました。あの映画のシーンがこんなふうにリアルに再現できるなんて!と感動が込み上げ、エルサの歌声とともに涙が溢れましたね。写真で見ると非常にチープな感じになるのが残念ですが。

出典:公式パンフレット

オラフ、そう来たか

アナ雪といえば雪だるまのオラフが有名ですよね。コミカルな姿と動きが可愛いと言われます(私はぶっちゃけ可愛いと思わない)。

ミュージカルでオラフをどうするのかというのも気になるところだったのですが、思っていたよりなんかこう、アレでした。そう来たかと。

出典:公式パンフレット

それもう人形劇ィィィ!隠せないなら堂々と出しとけ!という演出のようです。オラフはCGかな?ロボットかな?と予想していましたが、まさか演者が堂々と操るとは。強い。

映画のオラフの声ってピエール瀧さんだったので(アナ雪2は別の人らしい)何となくオラフは「男の子」ってイメージ。なので女性だったのが個人的には若干違和感がありました。いや今日演じていた女性もコミカルな演技が素晴らしかったんですがね。男性キャストのときも見てみたかったなあ。

アナの心が氷に侵食されつつある重要なシーンでオラフが言ったセリフ「愛っていうのは、自分よりも誰かのことを大切に思うことだよ」がグッと来ました。雪だるまのくせにええこと言うやんけ!

エルサの衣装が気になる件

第1部の終わり、エルサがありのままにレリゴーする圧巻のシーンを経て、第2部。エルサとアナが再会し、話し合って決裂するというシーンからのエルサの衣装が。ドレスではなくなるのです。

出典:公式パンフレット

激しい動きのシーンとかも多いので、演者さんのことを考えての選択だとは理解しつつ・・・そこは雪の女王のドレスが良かったなあと思ってしまったのです。だって雪の女王として、ハンスを始めとする立ち向かってきたやつらと対峙するシーンなんだからさあ!!「あれ?エルサの衣装がなんか違う・・・おおおレギンスにィィィ!」って感じでとても気になってしまい、せっかくの第2部の途中まで気が散って全然集中できませんでした。いや気が散った私が悪いんですが。

ちなみに衣装は、ラストシーンではまた雪の女王のドレスに戻り、カーテンコールを迎えていました。大事なところはちゃんとドレス。

真実の愛もまた、多様性

ミュージカルの話というか、アナ雪全体の話としての結論の話。

「真実の愛」がアナの凍った心を蘇らせると聞いて、てっきり恋人との真実の愛のキスを想定していたにも関わらず、結論としては「姉妹の愛」がアナを救ったわけでね。まあ愛にもいろいろな姿かたちがあり、男女間だけでなく兄弟姉妹、親子や同性間にだってあるよねという、非常に現代的な多様性を感じました。映画では全然気にしていなかったけど。

出典:公式パンフレット

終盤のこの、アナが氷になってしまうシーンも素晴らしかった。プロジェクションマッピングすげえ!ってのとともに、演者さんが誰一人ピクリとも動かなかったことに感動しました(そこかよ)。さすがはプロ!

映画を見たときから思っていたことですが、結局のところアナ雪って、アナがわがままで自分勝手だったがゆえに問題が起きたって話だと思うのですが。子どもの頃にアナがエルサの魔法で怪我をしたのは、もともとアナがけしかけたからだし。戴冠式でエルサがブチギレてレリゴーしちゃったのだって、アナが「私を城に閉じ込めやがってゴルァ!もっと外に出たいんじゃい!」(※そんな言い方はしていない)みたいに言ったからだし。身から出た錆では?と思ってしまうんですよね。だからかなあ、私がこの話をあまり好きになれないのって。

アナもエルサも演者さんたちはとても素晴らしかったのですが、真剣に見れば見るほどアナのことがムカついてきて困りました。

おまけ∶旧浜離宮庭園と芝浦ランチ

せっかく久しぶりに電車で一人で都内に行くしってことで、浜松町駅から行ったので、すぐ近くにある旧浜離宮庭園を散策してきました。

旧芝離宮恩賜庭園(きゅうしばりきゅうおんしていえん)は、東京都港区海岸にある都立庭園。大久保忠朝上屋敷の庭園楽寿園が始まりで、宮内庁管理の離宮を経て、大正13年(1924年)東京市に下賜され、旧芝離宮恩賜庭園として公開された。

引用元:Wikipedia

ネットで色々と調べてみたら、「都会のオアシス」みたいな表現がチラホラ出てきて、いやオアシスてwと思ったのですが、実際に行ってみたら本当にそうでした。日本庭園の周りにニョキニョキ生える高層ビル。シュール。

入り口を入ってすぐ
すぐ上には浜松町の駅!
紅葉はまだ緑色
橋がワイルドすぎて落ちそうで怖い
「鯛橋」うーん確かに鯛に見えなくも・・・?
赤とんぼ。
池の亀たちは甲羅干し中

天気も良かったし朝で人も少なかったので、散歩が気持ちよかったです。お弁当でも持っていったらのんびりできそうです。ちなみに入場料150円がかかります。広い庭園で維持費もかかるだろうし、みなさん払いましょう。

開演が13時からだったので、とりあえず腹ごしらえをしました。ウォーターズ竹芝内にある、和カフェです。シャレオツ。

いろいろと魅力的な食べ物ばかりだったんですが、朝食にカレーをガッツリ食べていた私はそれほどお腹がすいておらず、仕方なくパスタを頼みました。うまかった。注文はスマホでQRコードから、配膳も配膳ロボが届けるという究極のDXが実現されていました。次世代って感じだなあ。

今日抹茶の生パスタ
(合鴨と舞茸の焦がし醤油バター)
箸置きの鳥がかわいい
配膳ロボットTsumugiちゃん(?)

結び

劇団四季のミュージカル『アナと雪の女王』は、壮大で美しく感動的な素晴らしいショーでした。ロングラン上演されているので、興味のある方はぜひ劇場へ足を運んでみてくださいね。

私が鑑賞した日は、どこかの高校が団体で鑑賞に来ていて、後ろの席がほぼ高校生という状態でした。「男子はアナ雪とか興味ないんじゃ?」とか思っていましたが、幕間にトイレに行ったときに多くの男子高校生が「ありの~ままの~♪」と口ずさんでいて、なかなか微笑ましかったです。おちゃらけながら歌っていたんだとは思うけど、きっと強く印象に残ったことでしょう。我が子達にもいつか見せてあげたいな。親子連れにもおすすめですよ!

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