一緒に学ぶ!自己破産の知識
いつもご覧になっていただきありがとうございます。
本日は自己破産の知識についてです。
ニュースやyoutubeで本当に困ったら、自己破産の道もある。
と多くの方が紹介していますが、
自己破産について、よく分からないや。。。
自己破産について、知っておきたいなぁ。。
って考える方が多いかと思います。
勘違いさせてしまうと申し訳ないので、初めに断っておくと、
私自身はこちらも
司法書士の新人研修で学んだくらいの知識量ではありますが、
だからこそ、勉強もかねて、自己破産のポイントをまとめてみます。
一緒に学んでいきましょう(*^-^*)
①自己破産とは
いわゆる、多額の借り入れ等によって生活が回らなくなってしまった方が
手続きを経ることによって、
最終的に債務返済の義務が無くなることを言います。
このあたりのイメージはテレビドラマなどからも、知ってる方は多いと思います。
ちなみに破産手続きを進めるのにもお金がかかり、破産手続きを進めるための費用もない場合は、破産手続き開始決定と同時に
破産手続きの廃止決定
がされます。
ここで、破産手続きという名前でも、
原則的な流れの破産管財人が選任される
①管財事件と上記で説明した
②同時廃止事件の2つに分かれます。
色々な書籍やHPを調べましたが、
②同時廃止事件では半年以内で終わる場合が多いものの、
①管財事件では半年や1年を超えてしまう場合もあるようです。
この点、意外に思われた方多いのではないでしょうか。
※私はびっくりしました。
②自己破産の費用
裁判所に予納金(いわゆる手付金のようなもの)を収める必要があります。
その内訳は
①手数料
②官報広告費
➂切手代
④引継ぎ予納金(破産管財人に対する報酬)
です。これらを計算すると、
上記の①管財事件では20万円~30万円
②同時廃止の事件では1万~2万円
くらいかかるようです。
これに加えて、
専門家の先生に依頼する費用
が別でかかってくるので、自己破産と言えども、
無一文でできることではありません。
上記までの破産にかかる時期や金額というのを
頭に入れて、
自己破産すればよい。と紹介している方の方が
少数派かも知れませんね。
➂免責手続き
自己破産において、債務が無くなるという効果を持つのはこの
免責手続きの方で、厳密にいえば、
これは破産手続きとは別個の手続きで、
破産手続きと同時に、免責許可の申し立てをします。
よくギャンブルの借金は自己破産できないと言われるのは、
そのギャンブルの行為などが免責不許可事由にあたるからです。
※免責不許可事由にあたるケースでも、裁量で免責することはできる。
その他、免責手続きを経ても、債務を免れない債務として
①破産者が悪意によって生じさせた、不法行為債務
②税金等の債務
等があります。
④自己破産した時のデメリット
これは大きく色々なところで紹介されていますが、
①破産手続き中の制限としては
1.破産者は裁判所の許可が無ければ、遠方への引っ越しや旅行ができない
2.破産手続き中、郵便物は破産管財人に配達される。
があるようです。そして
②破産手続きが終了し、免責許可決定がされた後も
1.ブラックリストに載る
→クレジットカードの利用や新たな借り入れが難しくなるようです。
調べて初めて気づいたのは、自宅やスマホの新機種なども
一括で買わないといけない
つまり、分割払い等ができなくなるようになります。
2.官報に載る
これも有名な話です。
破産手続き開始時と免責許可決定時の2回載ることになります。
昔は官報は誰も見ていないし、
誰も知らないという扱いですが、
最近では官報もネットで見れますので、
見ている人は見ているとも考えられます。
➂保証人には全額請求が行く
当たり前の話ではあるのですが、主債務者が自己破産をし、免責されたとしても、債権者は保証人には全額を請求することができます。
したがいまして、保証人が親族や親しい知人の場合は、その方に請求が行くため、自己破産をすることができない。
という心理的な葛藤も考えられます。
等が考えられます。
➄まとめ
いかがでしたでしょうか。
今ではyoutuberの方で実際に自己破産をした方などが
お話をされていますが、
自分を取りまく立場や財産的状況が変わり、
破産者ということで、周囲の態度が変わることから、
辛い思いをたくさんした。
でも一方で、
そんな自分を信じて、離れない人もいてくれた。
そこから逆に巻き返してやろうと思った。
と色々な意見があります。
1つ確実に言えることは
どんな状況でも希望を失わないこと
言うだけなら簡単ですが、実際は簡単ではないこともある。
でも、これが大事なのだと思います。
生きていれば何とかなる。
そう思える社会の方が、私は健全だと思います。
上記で紹介してきた通り、自己破産の手続きは
今日明日で終わるものではありません。
だからこそ、ヤバいなと感じたら、
すぐに専門家の先生に相談していただきたい
と改めて思います。