自分にラベルをつけること
最近はHSPという言葉がよくテレビで取り上げられるようになり、自分もそうなんじゃないかなと思う方も増えているようです。
まあ、かと言って『はいはい!私そうなのよ!』なんて手を上げて公にしたところで、生きやすくなるかと言うと案外そうでもない。そんな世の中。
私もその一人で、あまり誰かに打ち明けることもなく現在に至ります。(夫には伝えてみましたがさらっと流されました。夫婦仲は良い…ハズです。笑)
診断テストではHSP97点、HSS76点、HSE90点(いずれも125点中)とのことで、どれも中程度のようでした。
※私が使用させていただいたテストはココヨワという、HSPアドバイザーのRyotaさんが作られたサイトのものです。とてもわかりやすくて、困りごとに対する具体的なアクションプランもたくさん載ってます。オススメです!
HSPが話題になる前は発達障害が様々なテレビや書籍で話題になりましたよね。私の職場でもご相談に来られる方がかなり増えたように感じました。
そして実は、私も過去に軽度発達障害と診断されたことがあります。
うつ病と診断を受けてから、更に生きづらさの原因を知りたくて、テストを受けました。
簡易なものみたいですが、自閉症(アスペルガー含む)の傾向があるかわかるものと、ADHDの傾向があるかわかるものと。
今までの生きづらさの感じから、両方あるかなーと思ってましたが、結果としてはADHDのグレーゾーンかなーと言われただけでした。
HSPのテストの時も発達障害の診断の時も、すごくホッとした気持ちと、『やっぱり、ちょっと周りとは何か違ったんだな…』と寂しいようながっかりしたような気持ちと入り交じっていました。
ホッとしたのは、もう頑張らなくて良いんだと言われた気がしたからかな。今までは自分の努力が足りないから、怠けてるんだと思っていたし、そう見られてると思ってました。(後から聞くと全然そうじゃなく、評価されてたりもするんですが…)
寂しいようながっかりしたようなと言うのは、実は今もよくわかりません。本来、全く同じ人間なんていないはずなのに。それがわかっているのに。
いつか誰かがわかってくれて、なんとかしてくれると、他人任せにしてた証拠かもしれません。
なかなか自分のことはちゃんと見えないものですね。
さて。そんな風にラベルをたくさん貼ってきた私です。
(ここで題名回収 笑)
それから何か変わったでしょうか。
端的に言うと、自分の外側は変わらないです。発達障害でも、HSPでも。(少数にしか公言してないのもありますが…)
別に誰かが特別扱いしてくれるわけでもないです。(てか、家族も職場でも、みんな忘れてるやろ。と思うくらい。笑)
私を大切にしてくれる人は、変わらず大切にしてくれている。
私を嫌いな人はきっと、変わらず私のことが嫌いだと思う。
ちなみに、例えば自分のことを打ち明けたとき、離れていくのであれば、その人の心が自分のことで手一杯だったか、『条件付きの好き』だったかだろうと思うので気にしなくてもいいとも思います。(ただし、伝え方は大切。)
…話を戻しますね。笑
ラベルをつけて一番変わったのは私の内側の世界でした。
なにせ、困っていたから診断やテストを受けたんです。
そこからは、じゃあ自分に使える技はないかなと、そのラベルを頼りに情報収集をたくさんしました。
もちろん、そのラベルもちょっと違うかもと書き換えたりもあるし、その作業の繰り返し。
周りとちょっと違うなら、似ている人に教えてもらえばいいんです。今はこんなにネットが普及して、遠くの人とも繋がれるし、文献だってたくさんあるんだから。
それに、自分は『○○だから』と念頭に置くだけで、自分の方向性を間違わないで省エネで行動できるようになってきます。それがシンプルであればあるほど、とっさの時の自分を守るブレーキになってくれます。
ラベルはつけるだけじゃ、効果はあまり出ません。ましてや、人に見せつけて印籠代わりにするものでもない。
自分の傾向や得意不得意を知って、無駄な労力を使わないで楽しく生きていく為のものだと思います。
あと、余談ですが。
グレーゾーンって、甘えてるんじゃないかとか尚更思いがちなんですけど、こういった診断はそもそも白か黒かみたいに決まるものじゃないし、実際に困っているなら『私もそうかも』と気軽にアドバイスを試してみていいと思うんです。試すことで合う合わないとかやっぱ違ったとかもわかるから。
自分を知ることは、確実に生きやすさに繋がっていくから。
私もまだまだ自分を知るためにたくさんラベルをつけていきたいなと思っています。
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