たまには禁を破ってみる。
何度か書いていることですが、私はゆるベジタリアン。
基本的に菜食です。魚介類、卵、牛乳以外の乳製品は食べるが、肉食は控えています。
しかし厳格なヴィーガンになったということではなく、宗教上の理由で肉食を避けているという訳でもなく、場合による。
とつらつらと言い訳めいたことを書いていますが、要は肉食をしたという記録。
やって来たのは福岡市の西公園。ここに行列が出来るお店あり。
この場所で50年という長きに渡って営業されているのがハンバーガーの今屋さん。
ハンバーガーといってもマ〇ドとかモ〇とかのように丸いバンズにハンバーグを挟んだ物ではなく、細長いコッペパンにハンバーグやソーセージを挟んだ物。
知り合いからホットドックの移動販売車を貰い受けた今崎勝美さんが営業開始。以来、変わらぬ味と値段の人気店。
最近、ちょくちょくテレビでも紹介されるようになったとか。
ここを知ったのはyoutube
それも妻が気に入ったから。
私事ですが妻が昨年、入院手術の必要があり、その頃、今崎氏の出ているyoutubeを見て勇気づけられたと語り、私も視聴してみたという経緯。
宇宙人と呼ばれ、御自身でもそう名乗っておられる不思議な雰囲気を纏った人物で、キッチンカーの中で料理しておられる姿には確かに惹きつけられる。
若い頃、剣道、柔道、北海道をしていたと仰られているのですが、狭いキッチンカーの中でずっと調理されているせいか、今はすっかり背中も曲がっておられるのですがお元氣に営業中。
youtubeやテレビで見た人々が遥々と訪れて来る。私達のように関東などまだまだで、中にはハワイから来たなんて人も。
私が最近、instagramを始めたのも、実は今屋さんの動向をチェックするのが目的でした。↓
福岡へ行くのならば、是非訪れたいという妻の希望で西公園へ足を運んだ。
福岡出身の私ですが、西公園には来たことがなく、今屋さんもまったく知りませんでした。
1日に70本か80本位の売り切りで終了。営業するかどうかも宇宙人の氣まぐれという触れ込み。
遥々と来たのはいいけれど、休みという可能性もあった。
最近、手を怪我されたということで暫く休業続きだったので、もしかしたらご縁がないかもしれないと危惧していました。
営業開始時間は11時ですが、それより1時間以上前に西公園へ。
既に並んでいる人々。
果たしてどうだろうかと思っていると、店の側で準備をしている今崎さんのお姿。
並んでいる我々を見て、ふっと笑顔を見せておられました。
よかった。営業するようだ。
こういう物は必要な物ではないから高くしたらいかんという哲学をお持ちの今崎さん。
そのため値段もずっと据え置き。儲けよりも好きだから続けておられるのが、よくわかります。
雨の中で並んでいる私達を気づかって下さったようで11時前に開店。
何を食べるか迷う所ですが、ここは一番人気のフランクエッグチーズ。
注文は一人、二本までにして下さいとのこと。一人でも多くの人に提供したいというお氣遣いの現れ。
それにしてもメモも取らずに聞いた注文をきちんと把握して作り上げるのは大したものです。
設置してある椅子やテーブル、パラソルも年季が入っています。それこそ昭和の頃から使っているのではという味わいある佇まい。
全国三位に入ったという看板、調理しておられるお姿を見ている内に私達の順番となりました。
「あなたのお姿で妻が勇気づけられました。一緒に写真を撮ってもよろしいでしょうか」と頼むつもりでいたのですが、後ろにも多くの待っておられる人々の列。あまり時間を取るのもよくないと思い、声掛けと写真の依頼は断念しました。此処に来て元氣なお姿を見ただけでも満足。
蛇腹に切り込みを入れたフランクの下には炒めたキャベツ等の野菜がこれでもかと入っている。とろけたチーズと目玉焼きが脇を固める。パンも程よく焼けて、香ばしさと柔らかさが共存。
「辛子は要りますか?」と問われたので、お願いした所、マスタードも
たっぷり。すごいサービス精神。
辛い、しかし美味い。しかもかなり腹が一杯になってくる。これで500円という驚きな価格。値段まで昭和で止まっている?
普段は肉食を控えているのですが、こういうお店と人物は個人的に応援したいということで、ここで紹介することにしました。
次回、来ることがあれば今崎さん特製の手ごねハンバーグを挟んだ一品を頼みたい。
お弟子さんと言うべきか、今崎さんから調理方法を学んだ方が福岡市内の六本松にお店を出しておられます。
他にも東京の恵比寿、静岡にもお弟子さんが出店。
習いたい方には教えますとお店にも書かれています。
今崎さんが生み出した味わいあるハンバーガー、引き継がれていくのが素晴らしい。
参考までにウエブサイトはこちら。↓
西公園で生まれて50年。今屋のハンバーガー オフィシャルサイト (imayahamburger.com)
いつもは自分の料理をUPしていますが、趣向を変えてグルメレポートの真似事をしてみた。
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