聖徳太子さん
昔、ビリギャルってありましたよね。
私は映画も小説も見ていないのですが、小説の帯に書かれていた文句が何となく記憶に残っています。
「せいとくたこさん?太っていたのかなあ?」
聖徳太子をそう読んだということらしいのですが、詳細は読んでも見てもいないので、よくわかりません。でも確かにそう読める。
先日は半夏生。関西を中心に蛸を食べる習慣。ということで蛸を料理していると、ふとビリギャルの帯の言葉を思い出し、せいとくたこさんではなくしょうとくたいしを妄想した記録。
あぶり蛸 15センチ
蜂蜜 大匙2
大蒜 1欠け
大葉 3枚
シュレッドチーズ 適量
オリーブ油 大匙3
塩 少々
最近は教科書から聖徳太子という名前が消されつつあると聞きます。実在が疑わしいという学説とか、厩戸皇子は実在したが、生きている間には聖徳太子とは呼ばれていなかったとか。
そんなことを言ったら、歴代の天皇の名前はほぼ諡号、つまり死後に贈られた名前なので、書けなくなってしまいますけど?
近年、学校で歴史を学んでいる人々が大人になっていくにつれて、やがて聖徳太子という人物の存在は忘れられてしまうのか?
現在、大人の我々が聖徳太子と聞いて思い出すことは十七条憲法、冠位十二階の制、法隆寺や四天王寺の創建等々。
優れた政治家であり、日本という国の原型を作った人物の一人と言ってよい。
しかし、聖徳太子には決して教科書には載らないというより、これがあるから教科書に載せられないとなっていったのかと思われる面が多々あります。それは聖徳太子は超人だったという話の数々。
厩戸皇子という名前ですが、これは文字通り厩で生まれたという伝承から、そう呼ばれています。つまりキリストと同じ。
又、2歳の時、西に向かって拝むと合わせた掌から仏舎利が出て来たとか。
これってお釈迦様が生後すぐに
「天上天下唯我独尊」と言ったという話を思わせる。
キリストとお釈迦様の生まれ変わり?
今年、亡くなられた某宗教のエル・かんたー何ちゃらを思わせる?
生まれからそうですが、成長した後にも更なる超人伝説。
日本一の霊峰、富士山ですが、最初に登頂したのは聖徳太子。
それも普通に登山したのではなく、甲斐の黒駒という空飛ぶ馬に跨り、奈良から富士山の八合目まで一っ飛び。
10人の訴えを同時に聞き分けたという逸話から、豊聡耳命とも呼ばれる。
志能便と呼ばれる者達を使役して情報を得ていたという。これは「しのび」と読む。つまり忍者。
聖徳太子が創建した寺院と言えば法隆寺ですが、大阪の四天王寺は太子が最初に立てた寺。
鎌倉時代末期、この寺を一人の武士が訪れる。
楠木正成。
四天王寺に秘蔵されていたという聖徳太子の「未来記」を見せてくれるように懇願。
門外不出ですが、正成の熱意に惹かれたか、ついに「未来記」御開帳。
「人王九十五代に当たって天下乱れて、主安からず。東魚至って四海を呑む」
中略
「西鳥来たって東魚を食らう」
この辺りに正成は注目。
普通に読んでも何のことやら?ですが、実は「未来記」とは予言書。
予言は曖昧な表現で書かれていることが多い、比喩などから読み解くしかない。当時の帝、後醍醐天皇は正に95代目。それから類推するに東魚とは東にある幕府。西鳥とは西側にある朝廷に味方する勢力。
最終的には自分を含めた帝に付いた勢力が幕府を滅ぼすと読める。これを知った正成は迷いを捨てて、倒幕へとまっしぐら。という話が「太平記」に出ています。
「私の死後二百年以内に聖皇が現れ、山背国に都を移す。その都は十度戦火に焼かれても蘇り、千年に渡り、都であり続ける」
「未来記」にあるこの下りは桓武天皇による平安京を示しています。都に関する記述はまだ続く。
「黒龍が現れたことにより、その都も東へと移る」
黒龍は黒船。東の都とは東京奠都を示している。
ここまでは現代。更に続きがある。
「それから二百年後、クハンダが来るため、東の都は七つに分裂」
東京が首都となったのは明治二年(1869)それから200年後とは2069年。
令和が続いているとは限らないので、西暦のみで記しています。
クハンダとは頭が馬、体が人間という悪鬼。
地獄の獄卒である馬頭のことか?
2069年、東京はどうなる?
蛸がぷりぷり。表面を炙っただけなので芯は生のタタキ状態。
大葉ソースをたっぷりと絡めて頂く。
チーズのコク、蜂蜜の甘さ、大蒜の微かな辛み、少しのしょっぱさが大葉の爽やかな風味を際立たせる。
高タンパク、体カロリーな蛸にも疲労回復成分のタウリン。疲れやすい夏には多く食べたい食材。
「未来記」には一遍、日蓮、親鸞といった後世、名僧と呼ばれる人物達がそのままの名前で登場。但し、彼等は真の仏法を歪める存在と予言されています。その予言が的中したのかは人によって判断が分かれる。親鸞が妻帯したことにより?日本の僧侶が妻子持ちとなることは現代では普通になっている。熱心な仏教徒だった太子からすると、そうした僧侶は堕落の象徴?
聖徳太子の地球儀なるオーパーツが兵庫県の寺に伝わっていると聞いたことがあります。
又、法隆寺五重塔の根本には塑像が置かれているのですが、その中には蛇や蜥蜴と思われる頭部を持った侍者像と呼ばれる物があります。
ヘビやトカゲ、つまりそれらはドラコニアンとかレプタリアン?
聖徳太子が超人だったのは、そうした宇宙人達とコンタクトを取っていたことが原因?もしかしたら太子自身がシェイプチェンジした宇宙人?
もし、そうだとすれば、今、この時期に聖徳太子の存在が消されそうになっているのも頷ける。
伝説の超人と言うべき聖徳太子の一面を妄想しながら、聖徳太子(せいとくたこ)さんをご馳走様でした。